時空省【時を超える者たち】 6章 阿僧祇の闇~冬木編

第一部 終章  戦いを経て 3

そうして、己を【ヴォーティガーン】と名乗る男は、那由多銀河の作り出した異空間の部屋から退出する。ヴォーティガーンはそのままどこかへと行こうと考える。 ヴォーティガーン「…よしよし、俺の嘘は神を超越してるとかいうやつでも見破れないらしい。…が、…

第一部 終章  戦いを経て 2

しかし、これだけの仲間が良く一斉にこの場所に集まることができたわけだ。山本がいない10分という短い時間で、さまざまな方法を駆使してこの場所に来た者が大勢いた。 オベロン「しかし、このことが敵にバレたときは正直大変だったよ。一旦この場所に集合す…

第一部 終章  戦いを経て 1

オベロン「まぁまぁ仕方がないさ。僕だって話したいことはいっぱいあったさ。何せ、すごいものを見せてもらったからね。でも、まー残念な話で冬の女王様からあの場所で起こったことを言っちゃいけなかったからさ。」 蔵馬「そういうことなので申し訳ないので…

決闘 足利義輝14

ははは、と義輝は笑みを浮かべる。そののち、満足げな顔をしながら光の粒子となって消えていったのであった。 山本「行きましたか。…松永についていっぱい聞きたいことが山ほどあったのですが、どうやら消えてしまったようで。…詳しいことは分からずじまいか…

決闘 足利義輝13

こんな技を喰らって果たして生きているのか足利義輝という疑問が浮かぶが、果たしてどうだろうか?生きているのだ。ただ、もう完全に戦闘不能状態となり、完全に動けない状況だ。 義輝「いやはや参ったな。完敗だ青年。…さて、もう限界が来てしまったようだ…

決闘 足利義輝12

しかし、何故だろうか?その超常に慣れてしまったのか?もしくは、彼がすさまじく冷静に対応していたからか?わからないが、山本は最後の手順を心の中で瞬時に唱える。 山本【我は、遥か50億の未来の者の末裔。それはあらゆる世界から切り離され、神を超越し…

決闘 足利義輝11

義輝「すばらしい!!素晴らしいぞ朋よ!!ならば、余もバサラ技で答えるしかないということであるな!!」 山本は、彼のその技の名前を聞いて確信した。間違いない。戦国時代を基にした世界は時空省で二種類ある。一つは無双世界。もう一つはバサラ世界。無…

決闘 足利義輝10

義輝「ほう、そうなのか?其方には、大きなことを成し遂げ、天下を取ろうとする気概はないのかね?」 彼の返答に、すぐさま返答する山本次官。彼は、義輝に対し、ただまっすぐ見つめてこう答える。 山本「もちろん。それも素晴らしいと思います。現に、自分…

決闘 足利義輝 9

ヴォーティガーン「さて、一仕事終わったところで次だ。あー人類を救うために邁進する卑王は大変だ。ま、俺は■■■■でもあるからね。あんまり汚い言葉を使うのはこの辺にしておこう。あとは、どさくさに紛れて、俺に変装しているあいつと入れ替われば問題はな…

決闘 足利義輝 8

ヴォーティガーン「それはいいね。僕も君を労うとしよう。さて、俺はもう次の仕事があるから残念だけど行かせてもらうよ。」 ゾフィス「そうですか。では、また会いましょうヴォーティガーン殿。」 ヴォーティガーン「んじゃ。あ、そうそう、行く前に言い忘…

決闘 足利義輝 7

ヴォーティガーン【さてさて。お、やってるやってるー。さて、これで連中は彼らに注目が集まっているわけだけど、これでいいはずだ。あとは、昼間やり残してきたことをやるだけだ。さて、マーリンの野郎はうまくやってるかな?」 彼は、己の目的を達成するた…

決闘 足利義輝 6

ゲーニッツ「さて、昼間の件もありましたが、やはり、彼の強さは生半可ではありませんね。おかげで、あの異空間にあった石板も無事回収できたわけですが。面白ことに、今時点での彼は何も知らないと来ている。あの凄まじい冒険を、彼は今から過去へと飛び体…

決闘 足利義輝 5

どうやら、応仁の乱が起こらず、そのまま平穏な時代が過ぎてしまったという。そのまま彼の生まれた時代まで平和が続き、熱き熱意が失われたと感じた彼は、【天政奉還】。すなわち、政を天に奉り還すことを決意。各地を治める大名たちに自分を打倒してみよと…

決闘 足利義輝 4

山本【いやいや、剣の腕も単純にすごいけど、なんなんですかね?もし早世してなかったらあんな超能力使えるようになっていたという解釈でOKなのかね?】 おそらく、そんなことはない。我々の住んでいる世界である【汎人類史】では絶対にそのようなことは起こ…

決闘 足利義輝 3

このほかにも、槍やら長刀、鎌、槌。いずれもが強力なものである。近づけば刀や槌で、遠くにいれば弓矢が飛んでくる。 山本「参ったな。これでは隙が無い。」 義輝「まだまだだ朋よ!さて、楽しみはこれからだ!!」 義輝がそうして弓矢を構えると同時に、宙…

決闘 足利義輝 2

最終ラウンド開幕である。義輝は巨大な笏と呼べるかもはやよくわからない、寧ろ十徳ナイフから様々な武器を取り出しながら戦う。まず、初めは剣の腕を確かめるために刀を取り出す。 義輝「さて、初めはどの刀でいこうか?そうだな、まずは三日月宗近でいこう…

決闘 足利義輝 1

マダラの期待通り、足利義輝はただ目の前にいる男の存在に意気を放つ。が、何故だろうか。その気を受けて、寧ろ相手は意気軒高となっていた。が、何か様子がおかしいようにも見える。 山本「いやいや、これは自分にとってまさしく己の皮を破る機会。…これを…

決戦 アインツベルン城 28

義輝「ほう、戦いの様子を見るつもりだったが、もう終わりかな?」 森の外から足音が聞こえてくる。すると、茂みの奥から現れたのは、剣豪将軍足利義輝そのひとだ。 山本「ついに現れましたね将軍どの。…確かに、そういわれてみると、静かになりましたね。……

決戦 アインツベルン城 27

そう、このふたり、松永は初めから銀河陣営に、度々顔を出していたアーデンは初めから【どちらの味方ではない】のである。松永がセントラルで暴れたのも、すべては那由多銀河から信頼を得るため。松永があちらこちらの世界で顔を立てているのは己の野望をか…

決戦 アインツベルン城 26

さて、これで防衛線はほぼ決着がついたと言っていいだろう。残るは、剣豪将軍と正義を気取るガンマンとの戦いを残すだけだった。が、そのうち一人は陸奥により隠れていることがほぼ不可能となっていた。 ワイアット「驚いた、まさか、またしても陸奥に出会う…

決戦 アインツベルン城 25

カヤ「何、宝具?なんだそれは。構わん!奴らを倒せ!儂も手伝う!!」 そうして、カヤは本気を出し、残りのモンスターたちと共に三人に襲い掛かる。のだが、悲しいかな。彼らは、オベロン達三人相手に知恵を尽くし、圧勝するという夢を見るという悲しいこと…

決戦 アインツベルン城 24

?「残念。そこまで考えていたのはよかったけど、この城実はまーだ人がいるんだよねぇ。ま、僕は妖精だから人間じゃないけど?」 突如、何かの鱗粉がカヤたちに降りかかる。どうやら、何者かが撒いたものらしい。そこに現れたのは、美しい蝶の羽を持つ、メル…

決戦 アインツベルン城 23

一方で、こちらも激しい戦いが繰り広げられていた。麻倉、蔵馬チームである。 蔵馬「成程、相手は炎の妖怪とモンスターか。」 葉「相当研究してきたみたいだね。蔵馬は主に植物系の技が多い。」 カヤ「その通り。セントエルモの火と姥ケ火、そしてボム!すべ…

決戦 アインツベルン城 22

衒蜥流十六衆大将「ふっ、なめられたものだな。なら、俺たちから行くぜ!くらえ!【衒蜥流千攻陣】!!」 衒蜥流千攻陣!衒蜥流十六衆の奥義である。大将格が空中から、そのほかのメンツが四方八方から総攻撃を行うというものである。まず、この技でクラウド…

決戦 アインツベルン城 21

衒蜥流十六衆A「な、何!」 衒蜥流十六衆B「なんだこの鎖は!!ええいこの鎖は!!」 エルキドゥ「ああ、振りほどこうと思っても駄目だよ。それ、神造だから人間の武器では壊せないと思うよ?」 そのまま鎖をほどけない三人。人輪殺は、このようにして完全に…

決戦 アインツベルン城 20

衒蜥流十六衆大将「ほう、我々の仲間をもう半分斃したか?が、あいつらは雑魚にしかすぎん。いくらお前達でも残りの半分は勇猛な連連中だ。そう簡単には勝てぬと思え!」 エルキドゥ「そう?君たちみたいなたかが人間が僕たちに勝てるなんて思えないけど?」…

決戦 アインツベルン城 19

山本「残念だが、俺には良い格闘家の師匠がいてね…。」 そのまま山本は君麻呂に背を向けたかと思いきや、桃白白の技を【捌いた】のだ。 桃白白「何!…まさか、その技!」 山本「そう、合気道さ!終わりだ桃白白!!そして君麻呂!!死人が生き返ってはいけな…

決戦 アインツベルン城 18

そうした中で、激しい戦いが再び巻き起こる。山本を襲う銃弾と骨による舞闘、そして暗殺術。特に厳しいのが君麻呂の激しい骨の舞である。 君麻呂「鉄線火の舞・蔓!!桃白白さん、これであの男をかく乱するのでその隙に!」 桃白白「そうしよう。この男、恐…

決戦 アインツベルン城 17

山本「さて、陰から銃撃してくる奴を含めて後二人だが?どうする?君たちの動きはだいぶわかってきたが?」 君麻呂「いや?まだ僕は技のすべてを出したわけじゃないから、どうなるかはわからないよ?」 桃白白「ふふ。そうよ、わしはどどん波だけの男ではな…

決戦 アインツベルン城 16

マダラ「あやつめ、初めから時空省と我らを敵に回す気満々だったというわけだな。狙いは、互いの混乱か。そのせいで、あの次官の発見に遅れが出た。敵に猶予を与えてしまったというわけだな。」 ゾフィス「悲しいことにそういうことらしいですね。…しかも、…