時空省【時を超える者たち】 零

国連事務総長 1

フィニス「おお、来たかね。…あれから相当やつれたようだ。あの事件がかなり心に響いていると見える。」 山本「はい、フィニス議長閣下。正直申し上げますと、未だに心からあのことが離れません。」 このフィニスという人物。一体何者なのかというと、国連の…

辻谷との会話 2

所詮、自分はこれぐらいのことしかできない矮小な男なのだろうという悪い思考になっている中、辻谷はそんな山本に更に詳しい内容について話始める。 辻谷「んでよ、その休暇に入る前にある人に合いに行ってもらいたいんだけど、都合は大丈夫かな?」 山本「…

辻谷との会話 1

山本「ああ、どうもそうらしい。しかし、どんなふうに倒れていたのかな自分。全くその時の記憶が無いからね。」 辻谷「うん。それがね、君が仕事部屋から出た場所からすぐ近くのところさ。仕事が一区切りついて、気が抜けてしまったのかな?」 そうか、そう…

夢 その4

何故だろうか。良くわからないが、やはりそこへ行くべきではないような気がしてならない。何故だ。何故そこへ行ってはいけないんだ?ただ、彼はそこへ行かないと…そこへ行かないと、みんな、みんな消えてしまうから。して、そこは地獄だった。赤い光はあたり…

夢 その 3

さて、これから仕事案件が入ってくるはずだ。まずは、机の上に置いてあるコンピュータの電源を入れて、自分が出張しなくてはいけないような大きな事件が無いかチェックする。もし、…どうやら、今のところは入っていないので、今日は事務作業で一日終わるだろ…

夢 その 2

?「…あら、また酷い夢を見たの?」 目を覚ましてすぐに、枕もとで誰かが耳元でささやいた。彼の妻である【香織】だ。その声は、誠一の心をやさしく包み込むような柔らかい声であった。 誠一「ああ、又だ。…どうしてもあの夢を見てしまうんだ。…もう完全にト…

夢 その1

それは、深く、暗い深淵だった。あたりは炎で包まれ、多くの人が彷徨い、逃げ惑っている。自分は、そこから逃れるために【それ】に抵抗していた。どうしたら、ここから抜け出せるのだろうか?そのためには、只一つ。それに抗うしか無かった。しかし、自分に…