超クロスオーバー小説 【時空省 時をかける者たち】序章~一章

第一章 さまよえる者たち エピローグ

?「行ったか…あのままだと、どこへ行くかまったくわからんな。デミーラ。」 消え行く空間の裂け目を見つめながら、うちはマダラはデミーラに話しかける。 デミーラ「そうね、どこに飛ばされるかは運しだいだから、あとは彼女の運しだいってとこかしら。」 …

第一章 さまよえる者たち 21

?「久しぶりだな… この私を覚えているか?」 その声は、低く落ち着いた声だ。映像、音声ともにノイズがひどい。しかし、間違いない!!私はすぐにそいつが何者か瞬時に理解することができた。忘れもしない…。かつて、世に絶望し、自身の住まう星を滅ぼそう…

第一章 さまよえる者たち 20

山本「勿論だ、必ず皆を戻せるよう努力しよう。…そうだそうだ、三人とも今日はどうするつもりかな?」 三人はしばらく元の世界に帰れないとなると、今日は別のところで休む必要がある。そのことについて私は質問をしたというわけだ。 ゾロ「俺は【土方】とか…

第一章 さまよえる者たち 19

?「どこだ!ツジタニ!リヒター・ベルモンドが迎えに来たぞ!」 …どうやら現在この時空省内にいる最後の【迷い人】が来たようだ…。彼の名は、さっき名乗ったように【リヒター・ベルモンド】という。前のページの【ツ”ァ”ア”】は彼が叫んだセリフだ。 彼につ…

第一章 さまよえる者たち 18

私は保留にしていた無線を再び時空乱流対策室につなげる。 山本「いや…申し訳ない。今戻った…」 と言い切ろうとしたのは良いのだが、【ツ”ァ”ア”】という声で思わず無線を切りそうになった。どうやら外線を間違えたようだ。 今度は間違いないようにかけなお…

第一章 さまよえる者たち 17-2

私たちは一部話を始終聞いたわけである。その話を聞いた皆はそれぞれ心の中で色々と思いをはせる。特に、横のふたりは感じ入るものがあったようだ。 ゾロ「なんか、大変な目にあったみたいだな。おれはなんか知らんがここに迷い込んできただけだしな。」 良…

第一章 さまよえる者たち 17-1

エルザはそれからしばらく気絶していた。気が付いたときには、もう夜も更けようとしていた。 エルザ「うっ…、どうやらしばらく気絶していたようだ。それにしても、いったいここはどこだ?」 彼女はあたりを見回してみると、ここは草叢のようだということは分…

第一章 さまよえる者たち 16

エルザは、男の手を取ろうと手を差し伸べた。いや、【そ う し た ふ り を し た】。仮面の男には、剣が突き立てられ、そして、貫通したのである。 エルザ「残念だったな。【幻術】この私をはめようなどとは、考えが甘かったな!私の片方の目は【義眼】で、…

第一章 さまよえる者たち 15

仮面「仕方があるまい。【エルザ・スカーレット】お前は今から精神世界で、地獄を味わってもらおう」 エルザは仮面の男が鋭い目つきでこちらを見たところまでは覚えている。だが、彼女は気づくと今までいた景色とは違う場所にいた。ここは自分の所属している…

第一章 さまよえる者たち 14

再び回想に戻る。ペインと名乗る男は、デミーラを【輪廻眼】で見つめる。そして、彼に対し口を開く。 ペイン「噂道理、まがまがしい気を放っているな、噂に聞く【魔人デミーラ】の力はほんとうのようだな。」 デミーラ「そういったあなたも、すさまじい気を…

第一章 さまよえる者たち 13

その話をきいたとき、私は氷つく程の思いをした。まさか、おそらく様々な【平行世界】を含めても瞳術の最高峰とされている【輪廻眼】を持つ者が敵にいるというのだ。そんなことを知らぬ者たちは、よくわからないといった顔をしている。 良響「そんなに驚く程…

第一章 さまよえる者たち12

話はエルザが謎の男に敗れ去り、仮面の男が現れたところからだ。 仮面「さすがは、魔人デミーラ。この程度ではつまらんと言わんばかりの顔だな。」 デミーラは空間を捻じ曲げながら現れた男のほうを向く。 デミーラ「おやおや、わざわざあなたから会いに来る…

第一章 さまよえる者たち11

何とも威勢のいい声だ。噂通り、破天荒な人なんだなぁということは理解できた。そして、もう一つ理解できたことは… 山本「君が見たんだね、あの男を。」 ということだ。 エルザ「そうだ、それにやつの隣にもう一人いたが、やつはいったい何者かが聞きたい。…

第一章 さまよえる者たち 10

ほかの二人も同様に驚く。今までのシリアスはどこへ行ったのか分からない状況になった。 辻谷「失礼します、山本次官はいらっしゃいますか?…」 と連絡をとる辻谷クン。そのあとすぐ、私に無線電話がつながった。 辻谷「はい、モッさん。お疲れさん…ていうの…

第一章 さまよえる者たち9

ここまでの話を聞いてた宇和島はその話を聞いて驚きの顔を隠せずにいた。 宇和島「ちょっと待ってください!仮面の男ってこんな恰好をしていませんでしたか!」 驚く彼女に三人は驚きの顔を隠せずにいた。先ほどまでのホンワカしていた雰囲気から一気に変わ…

第一章 さまよえる者たち8

エルザ「…お前はいったい何者なのだ?なぜ私の前に現れた?」 デミーラは態度を崩さず、エルザにこう述べる デミーラ「おほほほ、私が何者かですって?私は人ではないということは分かっているでしょう?こんな見た目をした人間いないでしょう?」 その台詞…

第一章 さまよえる者たち7

エルザ「あれはつい先日のことだ。私はいつものようにギルドの仕事を終えて帰宅の途についている途中だった…。」 彼女からしたら、本当につい先日のことである。我々のいる世界とは違い、魔法の発達した世界。そこには、【フィオーレ】という王国が存在して…

第一章-2 さまよえる者たち6

ゾロ「あぁ、確かにそうだったな。はじめは三人とも信じられぇっつう面してたな。今も信じられねぇけど、少しは良くなったぜ。」 ゾロが話し終わると、もう片方にいる青年が口を開く。彼の名は【響良牙】。大きな【鉄傘】を背負い、黄色のバンダナを巻いてい…

第一章-2 さまよえる者たち5

そうして時間は朝9時半になる。自分のデスクに着くと早速今日のスケジュールを確認し、コーヒーを飲みながら気持ちを落ち着かせる。朝確認したメールをもう一度見直すと、例の時空乱流によってこの世界に流れ着いた三人について具体的に書かれたメールが新し…

第一章-2 さまよえる者たち4

?「あぁ、向こうもなんかもめてるみてえだな。どら焼きに何つけるっつう話みてえだけど、やっぱ新鮮な『宇治金時』 に限んだろ?」 ??「な~にいってんだ!『マヨネーズ』かけときゃ基本美味いんだよ。つうかどら焼きにはふつう何もつけんだろ。」 この2…

第一章 さまよえる者たち3

王ドラとキッドは固まって動けない。ただ、目の前に駆け抜けていった光の衝撃波に驚愕するのみである。 王ドラ「あ…これは次官さん。ご機嫌麗しゅう…。」 キッド「はは、いや~これからどら焼きに何をかけようかな~なんて話をしてたんですけど。ど、どうで…

第一章 さまよえる者たち2

元就「いつも通り、きれいな光をともしているよ。一切問題なくね。我々の世界に被害をもたらすような異常事態は起こっていないみたいだ。そうそう、君も明日から休みなんだろう。問題なく、『21世紀』でバカンスを過ごせるんじゃないかな?ほら、『アロハ…

第一章 さまよえる者たち

辺りは漆黒の闇だ… 何も見えない、自分がどこにいるのかすらもわからない。ただ、金属の音が聞こえる。そう、それは刀だ。私の体はその刀に刻み込まれている。八刀一閃、私は避けきれずもせず、ただただ喰らうだけだ。 ?「お前のもっとも大切なものはなんだ…

一章-プロローグ 三人の聖職者

二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ。 一人は泥を見た。一人は星を見た。 『フレデリック・ラングブリッジ 』『不滅の詩』の扉絵にはこのような言葉が乗っている。 ━ここは現代より少し未来の日本。冬木市にある丘の上の教会、通称『言峰教会』では今…

序章-エピローグ

我々が大総統室から去ったあとのすぐあと、大総統室にはただ一人、この国の独裁者が残るだけとなった。━いや、それは間違いだ。この部屋には、もう一人存在する。 ?「さて、これからどうするよ『ラース』?面倒事はお父様の言うとおりあいつらに任せるとし…

序章-4時間犯罪者  crime against time

…連中も中々やるようだ。『暁』でも苦戦したあの兵器をここまでやるとは。やはり『時空省』とはそれほどの面子をそろえているという事か。 どうやら、リーダーの『ペイン』に報告する必要がある。『尾獣』を捕まえるまでの時間は十分あるが、我々の『契約者…

序章-3 Force your way ~不死身の敵に挑む~

一方で、孫一達三人は、数では有利な条件であるにもかかわらず、苦戦が続く。 スコールは、『連続剣』で応戦し、孫一は遠くから狙撃、アームストロングは錬金術と近接格闘術を駆使して闘うものの、 仮面の男は苦無とすり抜ける術で、松永は火薬と素早い動き…

序章-2 全ての始まり

セントラル駅は今日も多くの人が行きかっている。その中に、ある二人の男がいた。一人は50代ぐらいの外見で、白髪交じりでアメストリスでは珍しい{髷}という髪形をしている。 服装は、、彼は自分の住んでいる国にある城郭を基にした和装であると自称して…

序章-1 錬金術の世界

果たして汽車に乗ってからどのくらい経っただろうか。確かにこの世界の、この国へ来るための[次元の狭間]は首都から遠く離れた[リゼンブール]という場所にしかないということは前々からわかってはいたし、時空省の隠れ拠点がそこであるから仕方ないといえば…

時空省奇伝 ~時を超える者たち~ 初めに

これは、群像劇である。一見すると、違う話が進んでいるように見えるが、終着点は同じである。主人公である山本誠一君という私の考えた主人公が中心だが、 世の中は、一人だけではないということを常に思っている私だからこそこのような構成となった。そのこ…