時空省外伝 辻谷広行の休暇8

 辻谷親子「いええええええい!!!!」

そして、唐突にやかましい親子が道場に乱入してくる。まだ決着がついていなかったのかと呆れるスコールを尻目に続くカオスな空間は引き続き続いていくのであった。

 スコール【なんで俺の周りはにぎやかになっていくのか…。そういう星のもとに俺は生まれたということなのか。】

心の声で自問するスコール。もちろん、答えるものはだれ一人としてはいない。

 ゆす「だ~れ~か~た~す~け~て~。」

 辻谷親子「キエエエエイ!!!!!!!」

そうして一時間経過する。

 広行「ふっ、決着はついたぜおやじ。」

 大成「そうだな…」

そうして二人は、まるで巨木が倒れるがごとく、その場に倒れこむ。

 スコール「決着って、二人とも力を使い果たしただけではないですか…。」

ハーメルを落ち着かせたり、ゆすの手伝いをしたり、子供たちの相手をしたりと忙しい一時間を過ごし、そしてやっと静寂が訪れ、内心ほっとしている。

 ゆす「やっと落ち着きましたね…」

 ハーメル「そうだな…」

スコールとゆすはハーメルを流し目で見つめる。お前も人のこたぁ言えんだろという目つきだ。

 ハーメル「む…、なんだその眼は?」

 スコール「なんだではないでしょう、あなたも少なからずうるさい原因だったはずです。」

彼の一言でハーメルは罰の悪そうな顔をする。やはり、思いあたりがあるのだろう。