第二章 前日 エピローグ

 我々は暗闇に消え去った。そこに残ったのは、マダラが呼んだ者たちだけである。我々が消えた後、マダラたちは地上におり、下の仲間たちと合流し、何やら話し込んでいるようである。

マダラ「さて、終わったか。こうしてみると、実に呆気ない。」

ゼーナ「そうね。もう少しばかり楽しめるはずだったんだけど、時間も時間、しょうがないわ。…あら、ノイトラ。あなたにとっては不服であることはよくわかるけど、そう残念そうな顔をしないで。」

 ノイトラは折角強者と戦える機会を喪失して、残念に思っていた。

ノイトラ「けっ、そりゃこんな顔をしたくなるぜ。まぁ、これからまだつえぇ奴と戦えるって話だから今日は我慢しといてやるけどよ。」

 ノイトラは、ふと自分の後ろにいるものたちをみる。協力者でなければ、彼らとも一戦交えたいとも考えた。

角都「ノイトラ、お前が何を考えているかはその顔を見るだけで分かる。しかし、今は我慢しろ。より強い奴と戦いたくばな。」

 

そう会話している者たちの少し離れたところでは、残りの女性二人が話している。

 ロード「やれやれ、あんな濃いメンツと一緒なんてやってられないよ。」

 神楽「まぁ、そういってやるなよ。あれでも、あいつら相当の手練れらしいから。あんたの【夢】の力も通じるかどうか分からぐらいらしいし。それよりも、あたしらは散り散りになった敵さんたちの監視をしなくちゃいけないから、そろそろ行こうか。」

二人はこの場所から移動するため、マダラのところまでいく。そうでないと、他の空間には移動できないからだ。

 マダラ「ん?そうか、お前たちの移動の時間か。」

 神楽「あぁ、その時間ってやつだ。決まっているんだろ、移動できる時間てのが。」

 マダラ「その通りだ。さっそくお前たちに移動してもらう。それとだ、お前たち二人では調査人員が少ない。そこで、ゼツを

後から連れていく。連中は【三世界】に別れたはずだからな。それと…」

マダラは後ろにいる者たちを見る。彼は強者たちを見つめ、これからの戦いを楽しみに思う。自分がいなくても、更に現れる強者たちも加われば【リユニオン計画】もうまくいく。そう確信していた。

 マダラ「諸君らの活躍でうまくいきそうだ。これからも力を貸してほしい。」

彼らは、その言葉を聞いて、戦意が今まで以上に上がる。そうした後、彼は再び女性陣三人のほうを向き、一旦別れる旨を伝える。

 マダラ「俺もお前たちを送ったのち、すぐさま行かくてはならない。飛段と角都にかけた幻術が作動する時間だ。本来、俺はまだこの二人に顔を見せてはならない。そう、俺のことを忘れてもらうためのものだ。」 

 ロード「分かったよ。それじゃ、移動しよう!…っとその前に、後ろのみんなはどうするの?」

 マダラ「それなら、ゼーナがやる。この結界がなくなる前には移動が完了することだろう。…では、行くとしよう。それぞれの輝かしい未来のために…」

 こうして、彼らが移動を始めた瞬間、この物語は真の意味で動き始める。果たして、彼らは何故時空を超えて何をたくらむのか。