時空省 幕間編 3 D4C エピローグ
あれから半刻は過ぎただろうか、倒れている木々が、先ほどの衝撃を物語っている。しかし、今は嘘のように静かさで満ちており、時折小鳥がどこからかやってくる。
?「さて、そろそろ姿を現しても構わないか…。」
その静寂を破るごとく、突如宙に現れた星条旗。その中から現れるは、この国の君主【ファニー・ヴァレンタイン】その人であった。
ヴァレンタイン「危ないところであった。平行世界の私が囮になってくれなかったら、今頃どこぞとしれないところへ連れていかれていたであろうな。」
こうして、無事に逃れることができた彼は、この状況を下院・上議院議員の皆にどう話すか、頭の中はそれでいっぱいである。ふと彼は頭上をみあげると、日がだいぶ傾いてきたことがわかった。そうすると、今度はこれからどうやってホワイトハウスに帰るかということで考えがいっぱいになってしまった。
そんなことをしている間に、それは突然訪れる。大きな音と共に、先ほどよりは小さいものの、空間の穴が再び現れたのだ。大統領は、不測の事態に身構える。目を凝らして見ると、穴の中から誰かがこちらへやってくるようだ。
こうして、運命は再び動き出す。この【男】が、大統領に会うことによって、ようやく物語は動き始めるのであるから。
現れた男「さて、目的の人【ヤツ】にあえたぜ。これで、全てが動き始めるってわけだ。」
彼らは、次の章にて再び会いまみえることとなる。すべては、大いなる陰謀を止めんがために。