21Century Schizoid Man 2

Blood rack, barbed wire

Politicians' funeral pyre

Innocents raped with napalm fire

Twenty-first century schizoid man

血塗られた拷問台 有刺鉄線

政治家を火葬するための薪の山

ナパーム弾の炎に侵される無垢なる者たち

21世紀の精神病者

彼女はそのまま離れようと立ちあがった。だが、彼女はあることにまったく気づいていなかった。そのまま歩きだそうと右足を踏みだそうとした途端、バランスを崩してしまいコケてしまった。いけない、夜勤続きで疲れたのだろうか?再び立ちあがろうとしたら今度は視界がおかしい。右手で体を起こそうとしても起き上がらないし、体中から生気が失われていくのを感じて…。

翌日判明したことであったが、その場所には女性のバラバラ焼死体が転がっているだけであった。

 人間道「どうだ、このペイン人間道の力は。そう、お前は不死となったと考えればいい。昔の部下も無事我々の技術で復活している。そしてだ。世界中のスタンド使いたちがこの場所に集まることとなるが、敵も精強だ。お前には、彼らの指揮をしてもらいたい。…あの男と一緒にな。」

 二人の前には、二人が出会うこととなった精神病棟があった。病院の周りには、事件の捜査にあたっている警察や、鎮守府関係者、そして、野次馬などの一般人で黒山の人だかりができていた。その中から、髑髏の模様が入ったネクタイを付けた一人の男性が人目を避けるように現れた。

 ?「全く。生き返ってみれば何だ。私はただ、静かに暮らしたいだけの筈だがどうしてこういうことに。」

 人間道「そういうな。お前の魂から元の性格の部分だけ魂を抜き取るのは面倒なことだったからな。お前の半身はまだ幽霊としてさまよっている。いずれにせよ、静かに暮らすことは当分できん。その半身を取りこまねば駄目だからな。」

 ?「そうかい。仕方なくだが付き合ってやるとしよう。でだ、もう準備はできているのだが、本当にいいのか?」

男はめんどくさそうな顔をして、ペイン人間道のほうを見つめる。…どうやら、本気のようだ。

 ?「分かった。極力、私は静かに暮らしたいのだが、私のスタンドキラークインに…」

一体何が起こったのか、辺りにいた人間たちは突如起こった爆発に逃げ惑う人々が辺りに散らばるだけであった。

 ?「弱点は無い。とりあえず、死人が出ないようにはしておいた。めんどくさいのは苦手でね。もしも、そんなことがあろうならよりめんどくさいだろ?」

 しかしだ。彼らもそうだが、何故21世紀になっても人類はなかなか幸せになれないのか?吉良吉影は良く考える。自分も平気でこんなことをやってのけるのだから人のことを言える性質ではない。しかしだ、人間は狂う。未だに戦乱が世界中のどこかで起こり、科学技術の繁栄で人は不必要となり、あぶれた人間は貧しくなっていく。