21Century Schizoid Man 3

 しかも、もし職にありつけたとしても、最近はブラック企業とかいうものに使いつぶされる奴だっているらしい。皆狂っている。目の前で騒いでいるだけで、何もしない、誰も助けようとしない彼らに詰まらないと吉良吉影はそう感じていた。

 逃げ惑う子供たち。誰も助けない大人。逃げ惑う動物たち…

 吉良「全く、この世界も深海何ちゃらがいて静かに暮らせそうもないな。少なくとも、スタンド使いは目の前の派手な格好をした奴以外いないようだがな。さて、すべてを終わらせて安穏とした生活に戻りたいね。」

そうして、彼らは自分たちの敵が現れる横須賀鎮守府に向かう。まぁ、あっさり終わってしまうのだろうなということを吉良は考えていた。

Death seed, blind man's greed

Poets' starving children bleed

Nothing he's got he really needs

Twenty-first century schizoid man

死の種 理性なき者の強欲

詩人に飢えた子供達は血を流す

本当に欲しいものを彼は何一つ得られない

21世紀の精神病者

吉良「しかし、あの女【ひと】の手も美しいものだった。ふふっ、前の女のはもう腐り始めていたから丁度いい頃だったかも知れない。さて、次は誰にしようか?」

こうして、二人の21Century Schizoid Man【21世紀の精神異常者】は、己の欲望をかなえるために動き始めた。