異世界侵攻録 進展 2

 司馬懿「それでだ、その呂布という男が侵攻を開始したのは【ソウル・ソサイエティ】という場所だ。何故この場所を襲ったのかはまったく皆目見当もつかん。更なる情報はこれらかそろうはずだ。その情報が来る前によい知らせだ。山本次官がいる場所を特定することが出来たそうだ。」

確かに朗報である。ようやく行方不明だった山本次官の居場所が分かったというのは、国の損失をま逃れたことに他ならないという評価が下るほどだからだ。

 エド「おお、もっさん見つかったのか。よし!今すぐその場所へ向って助けに行こうぜ。んで、どこに行けばいいんだ?」

彼に世話になったエルリック家長男は、勢い良く首を出す。しかし、そんな彼を司馬懿はたしなめる。

 司馬懿「ええい、落ち着かんか馬鹿目が。頭がよいのならその頭で少し考えんか!」

エドワードは、司馬懿のすごみに思わず首を引っ込めた。流石は厳しい教育者でもある司馬仲達。その姿は、厳格な父親祖の者である。

 エド「えっ、あ、おう。…すみません。ちょっと焦りすぎました。」

 司馬懿「うむ。分かればよい。案ずるな。一応対策は整えてある。…一応、宇和島とかいうなんだかよく分からん女と共に考えたが、問題は無いはずだ。恐らくは…。」

先ほどの威厳はどこへ行ってしまったのか。何故か不安げな様子を見せる司馬懿に、一同は嫌な予感を感じながら彼の説明を聞くこととした。