異世界侵攻録 進展 5

 ジョゼ【サーレー。このままで問題ないのか?】

 サーレー【大丈夫だぜジョゼのオッサン。元ギャングだぜ俺は。その点の度胸はあるから安心して大丈夫だ。あとは、息を合わせてあのクール気取ってやがるにーちゃんをキレさせてやんぜ。】

サーレ曰くクール気取った兄【白夜】をキレさせるには、彼の妹【ルキア】にあった。ここは、取引と称して相手を油断させ、ルキアを去らい相手を激高させるのが一番いい。そう言う段取りだった。しかし、算段はは完全に崩れ去った。

 白夜「ほう、取引か。そのようなことを言って我が妹をさらい、私を激高させてその隙を突こう等と考えているのではないか?」

その通り!心の中で思った二人は、感情が完全に表情に出てしまった。

 ルキア「おお、敵のリアクションは、恐らく兄様が言った通りなのでしょう!まさに図星!」

この瞬間、ジョゼとサーレーの頭は真っ白になった。これでは全て終わってしまったようなものだからである。

 ジョゼ&サーレー【終わった。すべてが終わった。】

顔が真っ青になっている二人に対して、戦闘意欲がなくなったとみなした朽木兄妹は、このままあの二人を完全に無視して先を急ごうとしていた。が、ここでサーレーたちに運が味方した。

 ?「おやおや、おふた方どうなされた?おお、そうでした。お二人には朽木兄妹の足止めを頼んでいたのでしたなぁ。無事に足止めはできましたかな?」

何とか無事に足止めができそうで、そのまま出来ずにこの世から今生の別れをする前に【陳宮】が助けに来たのだ。やるべきことを全て終わらせるために。