異世界侵攻録 進展 10

 ここで登場するこの黒ずくめの老人は一体何者なのか?残念なことに、この中で知っているものはほんの数人しかいない。

 老人「中々に良き者たちではなかろうか。数億の年月を経て、霊体【サーヴント】として呼び出されたのもこのためか。にしてもだあの聖遺物、どこの星から手に入れたのか改めて非常に興味深いものだ。

 マダラ「そうですな。あの女科学者しかすべてを知らぬのでしょうが。」

まさか、助っ人というのはこの老人なのだろうか?右手に杖を持ち、その足取りは非常にゆったりとしたものだ。

 白夜「なんだあの老人?一体この場所に何をしに来たのだろうか?」

 ルキア「いえ、私にもあの老人が何者なのかまったくわかりません。」

まさか、敵が言っていたのはあの老人のことなのか?しかし、相手が一見弱弱しい老人であっても油断はできない。何故なら、我らが総隊長【山本重國】も1000年の時を永らえて生きているお方で、死神の中で誰も彼を超えることができないため未だに現役という生ける伝説もいるからだ。

 白夜「そうだな。しかし、油断は禁物だ。あの者、気を隠してはいるが相当な手練れだ。油断はできん。」

彼の眼力は、その老人の力量をよく測っていた。そう、この老人は、我々が生まれ育った銀河が存在する以前の【銀河系出身】で、しかも、その誇大な銀河を治めていた【銀河帝国皇帝】なのだ。 

 ここで、原作者である私から少し補足をさせていただく。この文の二行前、【彼の】から【だから】の一文についてである。それは、この老人の正体を敵方の一部以外【一切素性を知らない設定】であることだ。そう、この老人については、以前対戦した経験がある山本でさえ【知らない】のだ。