異世界侵攻録 進展 13

 ルキア「な、貴様いつの間に!」

 マダラ「いや、お前が近づいてきたのではないか?あまりよそ見は良くないとは思うが?」

ルキアはあたりを見渡すと、自分がいつの間にか敵に近寄っていたことに気づいた。どうやら、戦闘が激しさを増していくうちにその戦いに見とれ、移動していたことが原因だったようだ。ルキアは慌てて斬魄刀を構え、いつ襲いかかれてもいいように態勢をとった。

 ルキア「な、私としたことが敵のど真ん中に!この状態では、袋叩きに。」

 マダラ「案ずるな。俺たちが興味あるのはあの男のみだ。あの男で少しやりたいことがあるだけだ。」

 ルキア「やりたいこと?」

 マダラ「そうだ。だが、少し卑怯な形になりそうではあるが、まあいい。後は、奴が【卍解】するのを待つのみだ。そうすれば、奴に勝つことが出来る。その筈だ。」

敵が何を考えているのかはよくわからないが、果たして兄上の卍解【千本桜 影厳】に勝つことが出来るのだろうか?だが、その時がついに迫ってきた。

 パルパティーンさて、そろそろ終わりかの若いの。良ければ、お前の妹と共に戦ってもよいのだぞ。

さて、ここで何故冷静沈着な白夜が突如怒りをあらわにし、猛然と彼らに襲い掛かってきたのかは全てこの老人【パルパティーン】の仕業であった。それは、彼が使うマインドコントロールである。彼の力は強力だ。相手の心を読むだけではなく、感情や行動をコントロールすることが出来るのだ。勿論、精神力が強い相手にはあまり使えないため、マダラと策を練っていたのだ。それが今回の作戦の一つでもある。そのおかげで、白夜の精神状態は完全に怒りをあらわにしてしまったのだ。そして、この言葉もその一つだ。これで、完全に白夜はパルパティーンに心を操られてしまった。