異世界侵攻録 進展 15
白夜はついに卍解をする決心を付けた。斬魄刀を構え、遂にその真の力を見せるようだ。
白夜「貴様ら、いくら旅禍といえども侮れんというわけだな。いいだろう。ならば、全力で貴様らを潰してやろう。―卍解【千本桜 影義】」
マダラたちの目の前に、突如美しい桜の花びらが舞ったと思えば、急にあたりは闇に包まれ始めた。更に、彼らを囲むように地面から巨大な刀が現れ、何とも言い難い恐ろしい空間となった。
マダラ「どうやら、遂にその力の神髄を見せるか。」
老人「どうもそうらしい。どうやら、儂の出番はここまでのようだな。…あとは任せたぞサーレーとやら。…ん?どうした。」
どうやら、サーレーは怖気ついてしまったのか、その場で固まったままになっているようだ。
ジョゼ「…どうやら、あなたが心の中で考えている通りではないでしょうか、ご老人?」
陳宮「…」
陳宮も思わず絶句している。何故なら、自分が調べた情報によれば、この卍解という技、とてつもない技なのだ。それは、この刀の真の力を開放【すなわち卍解】すると、刀身が桜の花びらのように舞い散り、相手に襲い掛かるという【回避不可能】な技という。何故回避不可能なのかというと、只刀が舞い散るだけではないからだ。
勿論、それだけでも十分驚きなのだが、斬魄刀が無数の刃として辺りに漂い始めると同時に、白夜が支配する漆黒に包まれた異空間に連れてこられるのだ。その漆黒の空間の中には、何故だかは分からないが、巨大な刀の刃が浮かび上がっており、敵に恐怖を抱かせるものとなる。そして、敵は360度の角度から無数に舞い散る斬魄刀の刃に襲われることとなり、かわすことは不可能となる。
陳宮【その情報が只しければ、我々はひとたまりもありませんでしょう。しかし、しかしですぞ。唯一勝機があるのですなぁ、こちらには!】