4章 300【スリーハウンドレッド】 1

司馬懿が、エドワードたちをたしなめた直後のこと。突如、自分たちの背後で凄まじい声がした。恐らく、時空省臨時職員、辻谷広之が所属する謎の組織【すごい漢協会】の幹部、不破刃の声だ。

 不破「うおおおおおおぉっぉぉぉぉぉぉぉぉぉああああああああっっっ!!!!!!!!!!!」

 リナリー「うわっ!びっくりした!何今の悲鳴!?」

 司馬懿「ああ、師範とか呼ばれているあの男の声か。全く何をしとるんだこの休憩室で!…とりあえず、誰か様子を見に行ってくれないか?」

元就はいつものことだとは思いながら、いつも辻谷臨時職員が使っている休憩室の一角を見に行った。そこには、不破がいる代わりに白を基調とした羽織りを着た二人が倒れこんでいた。この二人こそ、先ほどの登場人物、朽木兄妹である。

 元就「おや?これは一体どういうことだ?」

 白夜「いや、それなのだが。」

 ルキア「どこからどう話せばいいのかわからないのですが?」 

取り敢えず、朽木兄妹は今まで起こったことを全て正直に話した。騒ぎを聞きつけたほかの面々も、話のすべてを聞き、時空省の情報が全て正しいことがこれで証明できた。

 元就「いやまて、君たちが言ったことが全て本当なら非常にまずいことだぞ。完全に二正面作戦を展開してるじゃないか!…ただ、私ならもう少しうまいことやってるけどね。…と冗談言っている場合じゃないかな。まさかあの呂布が敵側にいるなんて。これは厄介な話だぞ!こちらもしっかり考えて行動しないとまずいぞ。」

 白夜「その通りだ。…うむ、あなたの話だとここはかなり遠い先の未来だそうだが、あなた方の時代観測とやらでも今回の事件の兆候はまったくわかなかったのか?」

 銀時「それがよ、ま~ったく分からねぇのよこれがね。俺もそこで最近働き始めたから分かんだけど、何にもない。いや、ほんとに。」