4章 300【スリーハウンドレッド】 4

 こうして、残った者たちでこれからどうすべきか、目の前にいる仙人のような人物から話を聞いて考えるという点で一同一致していた。

 司馬師「さて、少し静かになったところで私も会話に加わっても問題はないか?後、そこの半裸の男はどうするつもりだ?そのままのぼせているのもどうかと思うが?」

 

不破「んんんんんんん!!!!!!!うおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

突如大声で叫び始める不破師範。どうやら司馬師の言葉を皮肉と受け取ったらしく、過剰に反応したようだ。

 司馬師「…それは、一体、どういう感情表現なのだ?」

 司馬昭「う~ん。多分心外なことを言ったんじゃないんですか?ほらほら、不破師範さん…でしたっけ?兄上は別にそんなつもりでいったんじゃないのであんまり衝撃を受けないでください。兄上、いつもこんな感じなんで。」

 師範「うむ、そうか!」

あっという間に居直る師範。精神的ダメージが回復するのはかなり早かったようだ。

 仙人「…もういいだろうかそこの者たち。…さて、本題に戻っても構わないか?」

そろそろ本題に入りたい一同は、首を縦に振る。うむ、と小さく声を出した仙人は、錫杖を立てて、話を始めた。

 仙人「さて、お主たちも聞いた通り、様々な異世界で何者かが侵攻を始めたようだ。このままだと、世界はこれから凄惨なことになるやもしれぬ。そこでだ、お主たちにはこの時空省という組織を用いてこの騒乱を収めてもらいたい。先ほどまで行われていた世界時空省会議で、今事件に関する議決案も出た。すぐさま取りかかってほしい。」