暗黒卿 5

 マダラ「…どうやら、今の言葉を聞いて何か調べ始めたらしいので先に俺の仕事の報告からだ。…ひとまず、あの山本の部下の辻谷とかいう男がこちらの考えの通り、21世紀のアメリカに無事向かってくれた。それと、あなたの軍は問題なく25世紀で暴れまくっている。…しかし、流石は時空省。平行世界から何者かを呼んで徹底抗戦しているようだ。それも問題ない。…しかし、気がかりなことがあってな。どうやら、ある男たちがこちらに向かって来ている。」

 

 皇帝「…ある男たち?

 マダラ「そうだ、…とはいっても、その者たちは同じグループではない。全く別の目的だ。しかし、結果的に両者ともこちらの敵となるため報告しておきたくてな。」

皇帝と呼ばれている老人は、マダラのほうに顔を近づけ、興味ありげな態度をとる。その前に、マダラに一旦外に出るように催促する。ゼーナ博士が邪魔で気になっていることと、少しこの場所が狭くなっていらだって来たからだ。

 

 マダラ「そうだな。確かに、ここは少々狭くて仕方がない。一旦外に出るほかないな。」

そのまま、小さい研究所から足早にでようとする。マダラは、今度彼を呼び出す前に、この研究所を少し改造しなくてはならないだろうなと真剣に考え始めた。そうして、そのまま外に出ようとして、ドアノブを回そうとした。だが、何故であろうか、ドアノブが全く動かない。

 

 マダラ「ん?どうした。全く扉が開かないのだが。」

そのまま何度か右に左に回すが開く気配がない。壊れたのだろうか?次第にマダラは、一体なぜこんな小屋みたいな建物にしているのかとか、何故セキュリティシステムのようなもっとしっかりとした設備にしなかったのだろうか等と思い始めた。

そのままドアノブを回してもまったく開かないため、仕方なくそれから手を離すことにした。…そのすぐあとのことだった。