ダークサイドの力 8

時は、再び会議場へと移り変わる。謎の襲撃犯を取り押さえようと、何人もの、いや、何十人もの人々が彼に挑もうとした。しかし、あるものは吹き飛ばされ、あるものは当然宙に浮いたと思いきや吹き飛ばされ、あるものは赤い光線状の剣に真っ二つにされた。

 警察A「くそっ、埒があかねぇ!これでも食らいやがれ!」

とある警察官が、その襲撃犯に気づかれないように、遠い位置から狙撃を始めた。右手には小型のレーザーガン。左手には、鉛の入った旧式の拳銃だ。

一斉に放たれた二つの銃撃は、犯人めがけ、時間差で飛んでいく。このタイミングなら間違い無い。確実に命中する。…そう、相手が普通の人間ならば。

 レン「…そこか。」

マスク越しから聞こえるくぐもった声は、間違い無くそうつぶやいた様に聞こえた。一体どうやってそれらを察知したのか、右手をかざすと、鉛の弾も、レーザー光線も完全に空中に制止しているではないか。

 アタランテ「くっ、またあの技か。私の弓もあれで止められてしまったが、銃でも駄目か。

その後、その警官は、レンに場所を突き止められ、無残にもライトセーバーと呼ばれる光線剣で八つ裂きにされてしまった。

 レン「どうやら、私に立ち向かえる者はいないということか。…これでは、計画も思い通り進むことだろう。」

レンは、そう言いながら、自分に立ち向かえるものがいないことに詰まらなさを感じていた。しかし、そこに待ったをかけることが出来るものが現れた、

 エド「おい!待ちやがれそこの黒ずくめ!」

その言葉に反応するレン。その言葉のすぐあと、突如地面から何やら拳の形をしたコンクリートが突き上げてきたので、【フォース】という力を使い、大きくジャンプしながら躱した。