喫茶店アーネンエルベ 5

一組目は、半妖【解説すると、人間と妖怪のハーフ】と少女のぺアだ。二人の名は、犬夜叉日暮かごめという。

二組目は、妖怪と少年のペア、名前を蒼月潮と【とら】という。

 

 犬夜叉「なぁ、かごめ。こんなことってあるもんだな。」

 かごめ「そうね…。まさか、おんなじ事件を追っているなんて不思議な話よね。お互い、追っている敵は違うのに。」

彼女のその疑問に対して、潮はこんな返答をする。

 潮「いや、意外と同じじゃねぇかっておれは思うんです。そうでもないと、同じ場所で、しかも同じ妖怪に関する調査に来るなんておかしい話じゃないですか。」

 

潮の答えに対し、とらも彼に同調するような態度をとる。普段は喧嘩ばかりしていることの多いこの二人組だが、いざという時は同調することも多いのがこの二人だ。

そも、この四人が出会ったのは不思議な縁だ。二組とも、追っている敵は違うはずなのだが、何故か偶然にも出会うことになったのだ。しかも、初対面の筈なのに意気投合までしてしまったのだ。その出会いを簡潔に説明するとこうだ。この街に、妖怪に関する事件が発生し、この二組にその情報が耳に入る。その事件を追っていくと、ある敵に関係するのではないかという事実が明らかになり、調査するためにこの街にやってくる。すると、こんなことが起こったのである。それは、つい二時間前のこと。

 犬夜叉「でもよ、本当にこんな場所に奈落の野郎が関わっている場所があるってのか?あいつはここにやってこられねぇのに?」

 かごめ「そうよね。そこが引っかかるけど、多分ここ【冬木市】でいいはずなのよ。…正直ほんとかなーとか思っちゃうけど。」

 犬夜叉「そうだよな~。やっぱり違う気がするよな。」

そんな自分たちに自信がない彼らと同じような感想を抱くのがもうひと組みいた、1000年の時を生きながら得てきた【そのうち数百年は封印されていたとかいってはいけない】と、一人の少年がこの街に来ていた。