喫茶店アーネンエルベ 6

 潮「でもよ、ほんとにこの街にいると思うか?あの白面の者の手下が?」

 とら「さぁてな。じゃが、このまち、恐らく龍脈があるな。なら、そこによってたかってくる妖怪も結構いるじゃろうな。」

龍脈とは、魔力が自然界に集まって出来たもので、そこには有象無象の怪物が寄ってくることがある。恐らく、とらはそこに彼らが追っている敵【白面の者】という大妖怪の手下がいるのではとおもったのだ。

 潮「そうか。とは言え、こんな都会にそう堂々といられるとおもうか?こんな人込みでいっぱいのところによ。」

 とら「恐らく、ここにはおらんだろうな。…怪しいのは、あの山の方角だ。行ってみれば、何かあるかもしれんな。」

 潮「ん、あの山か。確かになーんかいそうな感じがぷんぷんしやがる。よしっ、行ってみるか。目指すは、あの山だな。」

そういうわけで、この二人はその山へ向かうことになったのだ。…犬夜叉たちがいるその山へ。これが、四人が出会うきっかけとなる。

 山で探索をしている犬夜叉組は、特に何も成果を上げられそうになかったので、そろそろここから引き上げたほうがいいという結論に達していた。

 犬夜叉「こりゃ今日は無理じゃねぇか?何にも手がかりねーぞー。」

 かごめ「そうね。ほかの場所をさがそっか。」

 犬夜叉「よしっ。そう決まったら移動すっか。…さて、その前に飯でも食いに行かねっか?」

 かごめ「ん~そう言えばもうそんな時間ね。さて、ごはん食べに行くにしても、こっからだったら街の中心まで結構距離があるのよねぇ。」

 犬夜叉「そういやそうだな。しっかしあんだけ人がうじゃうじゃいるところにいると鼻がどうかなっちまいそうで出来るだけこの山近辺がいいんだよな。」

かごめは彼の言葉を聞いて、こんな場所にそんなところがあるわけがないと言ってやりたかったが、彼の生まれた戦国時代には山に茶屋がいくらでもあるのだろうと思って言わないことにしてあげた。