喫茶店アーネンエルベ 7
無論、戦国時代に行き来している彼女もそうだ。彼女たちが追っている敵は、戦国時代にいるために基本はそこで探索することがほとんどだ【彼女がどうやってタイムスリップをしているというのかということはこの場では述べないこととする】。彼の気持も非常に良くわかる。
それにしても、彼女が戦国時代にタイムスリップを繰り返してもうだいぶ時間が経っている。しかし、彼女たちが追い求めている敵は逃亡を繰り返すばかり。今度、この事件を解決することでそのイタチごっこを終わらせることが出来ることが出来れば。ふと彼女はそういうことも頭によぎった。
そんなことを考えていると、犬夜叉が何かを見つけたのか、彼女を大声で呼ぶ声がする。
犬夜叉「おーい!かごめ!なんか立派な店があるぞ。」
かごめ「へ~。お店があるんだこんな山の中に。で、そのお店どこにあるの?」
犬夜叉「それならほんとすぐ近くにあるぜ。こっち来てみな。」
さて、どのくらいの規模の店だろうか。立派な店といっても、彼らの時代からしたらこの時代のお店とかレストラン【彼らの時代からしたら食事処というべきか。】とかさぞ立派に見えるだろう。どれどれ。どれだけ立派なものか、実際に目で見てみるまで何とも言えない…はずだった。そこにあったのは、ものすごく立派な喫茶店ではないか。しかも、ものすごくおしゃれな文字通り誰が見ても立派なお店ではないか。
かごめ「わぁお!なにこの店!!こんな山の中に何でこんな店が!」
犬夜叉「まぁ商売になるんじゃねえのか。山ん中で腹すかせた奴がよく利用すんじゃねのか?」
さて、それはどうであろうか。確実に、こんなところに店を立てても商売が成り立つとはとても思えないのだ。少なくとも、平成の世では商売にはならんだろう。しかし、そんなことなど度外視でそれは立っている。