喫茶店 アーネンエルベ 10
彼女の言う通りである。しかし、何故彼女はこんなことを口走ったのか。それ以前に、一体この女性は何者なのかよく分からない犬夜叉とかごめはとりあえず彼女が何者か尋ねることとした。
かごめ「それはそうですよ!…しかし、あなた一体何者なんですか!…それに、そこの男の子、髪の毛めちゃくちゃ立ってるわ!」
しかし、かごめは式の正面に座っている少年の髪の毛が垂直に立っていることに気が散ってしまった。一体この喫茶店、どうなっているのか訳が分からなくなってきた。そのあと、彼女は頭がしばらくこんがらがる状況が続き、話すどころでは無くなってしまった。
それから数分後、少し気持ちを落ち着かせた後、互いに自己紹介をすることでやっと話が進めそうになったところまで来た。どうやら、話を進めていくと、互いに妖怪について探っているという話ではないか。
式「ふーん。まさか、互いにバケモンについて調べてるなんてな。奇遇だ。ま、だからこそこの喫茶店があんたらを呼んだんだろう。」
犬夜叉「ん、このきっさてんっていったけこの店?店が俺たちを呼んだ?」
式「ああ、この店ちょっと変わってんだ。どうやら、この喫茶店、入り口というか、店ごとべつの場所につながることがあるんだ。」
かごめ「別の場所」
式「そ。オレにもよく分からないんだが、この建物には特殊な魔術的なもんが組み込まれてるらしい。」
魔術とは、こんな時代にもそんなものがあるのかとかごめは感嘆した。もう21世紀になってしまった現代では、すっかり廃れてしまったものだと考えていたからだ。その上、彼女は空間を操る魔術を使える人がいるんだなぁと素直に関心さえしていた。
式「ま、普通の人にはそんなこと教えないんだけどね。どーもあんたら訳ありそうだし。」
かごめ「えっと、確かに訳アリといえば訳ありなのですが。えっと、お姉さんも先ほど何かしらの化け物を探しているって…」
かごめは式に気になることを質問しようとしたとき、どうやらまた別のお客が入ってきたようだ。…しかも、今度は何やらどでかい妖怪をつれた少年が来店してきたのだ。