喫茶店 アーネンエルベ 15
式「なーんか、皆結構いろんな目に合ってるんだな。タイムスリップしたり、やばそうな大妖怪と戦うためにいろんなことしたり。」
潮「いやいや、式さんもかなり危ない橋を渡ってる気がするような気がするんすケド。…というか、【殺したい奴を探している】っていうところが十分やばいっすよ!」
式「ま、これはオレの生まれ持った性みたいなもんだ。」
これについては、簡潔に説明しておく必要がある。彼女【両儀式】は、生まれ持って【殺人衝動】を持つ上に【多重人格障害】を患っている名家のお嬢様である。両儀家は、先祖代々多重人格障害を持つものが当主となるため、彼女が次期当主となることが決まっている。そんな彼女だが、勿論、生まれてから殺人を犯したことは無いが、殺せる相手を探し続けているという【人を殺したことの無い殺人鬼】という側面ももている。…とまあ、彼女もなかなかぶっ飛んだところがある。普段は、着物のうえに赤い革ジャンを羽織っているという奇妙な格好をしている。無論、今日もその格好だ。
話を戻す。改めてその話を、聞いた5人は、謎の戦慄を覚える。この中で、もしかしたら一番危ない人なのかもしれないとなんとなく気づき始めていたからだ
かごめ「いやいや、もしかしたら私たちが最初の犠牲者になりかねないんじゃないかって。」
そんな心配事をしたが、それは杞憂であるようだ。何故なら、彼女にとって彼らも殺人対象の除外になっているからだ。
式「あんしんしろ。お前たちはその対象外だ。それに、もしもそうならもう殺してる。」
何故だろうか、不思議とその言葉に納得してしまった。成程、確かにそうだなと思ってしまったのだ。
犬夜叉「なぁ、なんかこのねぇちゃんやばそうだな。」
鬼太郎「ええ、ある意味僕たち妖怪よりも厄介かもしれませんね…。」
人間ではないこの二人も、何かしらの危険を感じた。何故なら、彼女には上記以外に更なる能力が備わっているのが原因だからだ。