幕間 宿で 1-1
話がだいぶ長くなってきた。山本は、ガッツに長い話をしてきたが、流石に相手もきつくなってきたらしく、そろそろ中断することにした。
ガッツ「えらい壮大な話になってきたな。ついでに、話を聞きに来る奴増えてるし。どーなってんだ?」
気づいたら、宿についた一行の一部が彼の話を聞いているではないか。…特に、山本とあの冬木で行動しなかったメンバーが中心となっている。
山本「まぁ、やっぱり気になるのではないかな?そりゃ僕が何をしてきたのか気になるだろうし。…それに、お前今まで何してきたんだと思って聞いてる人も中にはいるんじゃないか?」
どうも、無線越しで司馬懿殿と元就室長も聞いているらしい。東アジア支部の重鎮二人も、今回の事を上に報告しなければならないため、私の話を聞いているようだ。どうやら、私が何か重要な話を持っていると踏んでいるというのもあるのだろう。確かに、結論から言うと確かにその通りなのだが、恐らく、それ以上に恐ろしい話だ。一応、【ここ】も近々戦いの舞台になる。その前に、その前に。あのことを話す必要がそろそろ出てきたのではないかと心の中で思い始めてきた。
山本【それに、早くあのことを話したほうがいいはずだ。なるべく早く、あの場所に向かわないといけない。ここよりも、先に行かなければならない場所があるということを。そろそろ、そこまで話が進みそうなんだけどな。】
このまま進めていけば、重要なポイントであるところまで話をつづけられそうだ。しかし、その前に、彼らが疑問に思ってそうなことが質問攻めという形で私に襲い掛かってきそうだ。
アタランテ「ふむ、少なくとも私はそうだ。このように【サーヴァント】となってしまった今この状態でも、分からないことがたくさんある。それに、もしかすると、私がそれになったのはあなたが関係しているのではないか。
それについての私の答えはこうだ。【YES I AM】