幕間 2-1 暗黒卿の集い

暗い洞のなか。一人の老人が瞑想をしている。この宇宙に広がる大いなる力を感じつつ、ただただ祈るばかりだ。

 老人「さて、そろそろか…。我弟子たちが戻ってくる頃合いよ。…さして、奇妙なものよ。あくまでも、シスは一人しか弟子を持たぬものゆえ、このようなことになろうとは思わなんだ。

 

さて、この老人が言った通り、彼の弟子である二人が闇の中から現れた。そして、そのまま更に深い闇に向かって一礼をし、目の前にいる師に今までの報告を始める。

 ドゥークー「マスター。一応あの者たちを逃したのですがよいのですか?これでは、あの仮面の男に逆らってしまうことになってしまうのではないのですか?」

 老人「構わぬ。所詮はあの男も余にとっては路傍の石にしか過ぎぬのだ。全ては、あの女のほうが大事である。気にする必要はない。

 ドゥークー「そうでありました。…そうでなくてはいけませんでした。その強力な精神力こそがわが師。ということは、やはり予想通り、彼らは戻ってくると。」

 老人は、只すべてを知ったかのような笑みを浮かべるだけである。そして、その老人はあとはおぬしたちに任せる。と一任して簡潔に人払いをさせた。

 

 老人「さて、あの者たちの処遇はどうするとするか。そのことは今後のこととしてだ。さて、彼奴らの動向をもう一度確認するとするか。今後の対策のためにもな。

 

そうして、その老人は目の前にある赤きクリスタルに向かって祈りを始める。すると、それは被写体のように何かが映し出される。それは、山本たちの活動を記録したものであった。