国連事務総長 1

 フィニス「おお、来たかね。…あれから相当やつれたようだ。あの事件がかなり心に響いていると見える。」

 山本「はい、フィニス議長閣下。正直申し上げますと、未だに心からあのことが離れません。」

このフィニスという人物。一体何者なのかというと、国連の最高議長というポジションについている人物である。さて、21世紀の現代では、国連事務総長が国連のトップであるが、25世紀ではそのポジションが廃止されている。何故かというと、その役割が大きく違ってきているからだ。

説明すると、21世紀では紛争の解決が主な役割となるが。25世紀では、国連の役割があまりに巨大化したため、それだけでは勤まりきれなくなったのだ。25世紀では、国連が地球を束ねているからである。簡単にいうなれば、今の時代と違い、国という政治システムは弱くなり、国連が地球上の政治を一手に引き受けているようになっているからである。そうなると、今までのシステムでは当然政治が回らなくなる。それで、地球は、地球という一つの巨大国家となったため、地球大統領を元首【日本でいうところの天皇に近い。ただし、人気は2期8年】とし、そしてその下に国連最高議長を政治のトップとした【日本でいうところの総理大臣。人気は同じ】組織に変えたのである。

要は、日本でいうところの議院内閣制と大統領制を足して2で割った政治システムを25世紀では取っているのだ。【政治は議長が行い、内閣に近い組織が補佐するのだが、大統領と議長は地球市民が直接選ぶのでそういう説明になる。】