泥田坊 5

 ビリー「そういえば、山本さんはこの時代からはるか未来から来たんだっけ。」

 山本「そう、さっきここまで移動する間に話した通り、僕は、未来人さ。信じてもらうまでは色々時間かかってしまったけどね。寧ろ、僕の方が君たちに驚きを隠せないんだよなぁ。21世紀の初頭で時間移動ができるとは、話は本当だったんだな~と思ってね。」

話をきいたカルデアのマスターは驚きを隠せない雰囲気だ。てっきり、魔術協会が【先の事件】をすべて覆い隠しているのではないかと思っていたからだ。

 立香「え?僕たちのことは未来では有名な話なのですか?」

 山本「いや、そういうわけではないんだ。知っているのは、時空間を監査している私のような時空省の中でもごく一部さ。ほとんど、君の言う通り、魔術協会がもみ消してしまったよ。さて、私が知っているのはここまでなんだ。残念だけど、私が知っているのはそれくらいだ。」

 

それでも、驚くべきことではないだろうか。そのごく一部が目の前にいるのだ。きっと相当な役職なのだろうとは思っていたが、まさか、時空省の中でも大臣の次に高い役職ということは気づいていなかった。確かに、山本の年齢が25歳ということもあり、中々そうは見えないというのも一つある。

 

山本がその話に関してもう少し深く話をしようとしたところ、突如何かの通信音がしたと思いきや、立体映像が突如彼らの目の前に現れた。ロマニ・アーキマンその人である。

 ロマニ「おっと、どうやらタイミングが悪かったかな。中々人目のつかないところで通信をつなぐのは大変だからね。…今までの話は聞いていたよ。そうか、未来では僕らのことはもみ消されてるのか。」

 山本「その通りです、Dr.ロマン。やはり、魔術協会というのは我々からしても厄介なものです。ですが、今我々が皆さんとこうしてこうしてお話しできることは、あの話が事実だったという紛れもない証拠。この事件が解決したら、君たちのことを話して見ようかなと思う。。」