泥田坊 11

 ?「ちょっと待ちなさいな原作者。ここでちょっと横やりを入れてもらうよ。その前に、ここカルデアの説明をしたほうがいいだろう。そうでないと、なんだかよくわからないという人もいるんじゃないかな?」

おっと、一体何が起こったのだろうか?今の今まではカルデアについて物語を書いていたのだけど、突然何者かの横やりが入ってきたみたいだ。

 男「おっと失礼、このまま君は話を続けるつもりかもしれないけどカルデアが何の組織かよくわからない人もいるだろうに。一応、この物語の中でも度々ちらっと出ては来るけど、もう一度おさらいという感じで簡潔に説明しておかないとね。…ん?その前に、そこのお前はだれかって?おっと、そうだそうだ、自己紹介が遅れてしまったね。私の名前はマーリン。覚えていて損は…あるかもね。何せ、私は人間の姿をした非人間だ。あまり私に関わると面倒なことになるかもしれないが。」

 

いや、驚いた。マーリン、かのアーサー王伝説に登場する宮廷魔術師である。夢魔との混血とされる彼は、かのアーサー王の補佐役として、又、剣技の師匠としてともにあった人物である。そして、かの選定岩に突き刺さりし選定の剣【カリバーン】を抜くように促したのも彼であるとされてあるが、その辺は少々事情が違うらしい。そんな彼だが、ある【罪】をおかし、今はその罰として、この世ともあの世とも言えぬ場所にあるとされている【アヴァロンの庭】に存在するという高き塔から人間の営みを千里眼で見渡している。

 

さて、そんな彼がこの物語に首を突っ込んでくるのは、単に人助けとか、そんな理由ではなく、あくまで【面白い】と思ったからである。後、人間が絶滅してしまったら、面白くないということだ。何故なら、夢魔は人間の夢とかがなくなったらどうしようもないからだろう。いっそ、彼に話の主導権をなげてしまおう。

 

 マーリン「いいのかい。じゃあ、そうさせてもらおう。さて、私のプロフィールはこんなものだけど、やっぱり、私は非人間のろくでなしだなぁとは思う。ただ、皆が主って言えるほど自分ではそこまで思ってないけど。何せ、私は日本でいうところの半妖だよ。どっかのネズミの半妖もそんな感じじゃない?もちろん、そんなのじゃないのもいるけどね。」