幕間1 マーリンの語り 4

マダラ「さて、ゼーナ。いや、【■■■】。確かにここは俺には不釣り合いなところだな。」

マダラは、ゼーナによってあけられた異空間からやってきた。さて、そんなマダラは早速この場にいるのがむず痒いのか、こんなことを言い出す。

 

マダラ「残念だがもう時間がないのだグランドキャスター。俺も、彼女も暇じゃないのでな。」

 マーリン「おやおや、いきなり現れてそんな悲しいことを言わなくてもいいんじゃないかな。…それにしても、いつもの仮面を外して現れるなんて、一体どうしたのやら?私には自分の姿を隠す必要がないと踏んだのかな?」

 マダラ「残念ながらそうではない。この姿は仮面の代わりだ。勘のいいお前なら俺が何が言いたいかわかるだろう。」

 マーリン「はっは~ん。そういうことか。只何の考えもなく仮面をつけただけでは自分の【正体】がばれるから幻術で若いころの姿で偽装してるのか。」

ご明察。マダラも思わずマーリンに感心した。流石は千年以上長生きしているだけはある。想像以上の知恵者だ。

 

 マダラ「その通りだ。といっても、この姿が完全な偽りであるという訳ではないということは言っておこう。俺は間違いなく【うちはマダラ】だ。…半分はな。」

 

意味深げなことを口走るマダラの言葉の裏の意味もしっかり把握はしているものの、ここではそこまで話を深く突っ込むことはやめにしておこうと考えたマーリン。仕方がないので先に話を進めることとした。

 マーリン「ふーん。そうかい。それで、君はこのままどうするのかな?彼女を迎えに来たのはそれなりの理由があるんじゃないかな?」

 マダラ「そう。その通りだ。俺も、ゼーナもやらなくてはならないことがあるのでな。ここで、一旦お開きにする必要が出てきた。」