閑話休題 2

 ゲーニッツ「正確には、お坊さんではなく、神父と牧師なのですが。ま、その辺の細かいところは気にせずに話を進めましょう。御覧の通り、我々は皆神の身元に仕える者たちでございます。して、私がその一人でございます【ゲーニッツ】でございます。以後、お見知りおきを。」

 

 ゲーニッツと名乗る【牧師】は、非常に慇懃な印象を持つ人柄だ。この中では、一番であろう。そして、目立つのはその背丈と体つきだ。身長は優に190センチメートルは超えているであろう。そして、体つきも筋骨隆々としており、決してほっそりとはしていない。寧ろ、遥かに遠い印象を抱く。

 

 言峰「さて、次は私だな。私の名は【言峰綺礼】という。よろしく頼む。」

同じく、身長も身体もゲーニッツに似ているが、…どこかしら胡散臭い雰囲気を醸し出しているのは気のせいであろうか。恐らく、年齢と釣り合わないほどの落ち着きとその低い声のせいなのかもしれない。

 

そして、最後に自己紹介するのは、この中では一番の年上【エンリコ・プッチ】神父である。

 プッチ「最後は私ですね。私は【エンリコ・プッチ】という者だ。そちらにいらっしゃるかの大統領【ヴァレンタイン】閣下と同じ能力を持つもの。何かのお役に立てればうれしい限りだ。よろしく頼む。」

 一通り挨拶を終えた三人に、皆々簡単な挨拶をした。さて、ここで少々気になったのは、プッチ神父についてだ。この中では一番背が低いものの、180センチを超えているので決して背が低いとは言えない。…と身体のことでは無く、非常に気になるのは彼の発したワードだ。ここにいる人物【ファニー・ヴァレンタイン】と同じ能力を持っているということだ。

 

 ヴァレンタイン「ふむ、さて一通り挨拶も終わったところで、プッチ神父。君は私と同じスタンド使いということで間違いないのかな?」