テロ 5

しかもである。中でどうやら誰かと戦闘中ということだ。すでに、休憩室は黒焦げとなっており、一体今までのわずかな間でどうしてここまで激しくなってしまったのかと突っ込みたくなる銀時だが、ここは我慢だ。それよりも、中で戦っているのは恐らく【彼女】であるということはすぐにわかったので、これからどうするかが彼の課題だ。

 銀時「まじぃなこれ。あんな中に入ったら俺確実に死ねる自信がある!…というわけで、俺は逃げる!三十六計なんとやらとかいうし!俺まだ死にたくないから!」

そのまま彼は一目散に逃亡を始める。とは言え、この日本時空省の建物および敷地面積はかなり広い。まず、建物の外に出るまでかなり苦労を要することになる。

 銀時「そういやここ何階だっけ?めっちゃ高かったような気がするんだがいまいち思いだせん。」

けたたましい警報が鳴り響くなか、銀時は急いでこの階の案内板がある場所へ急いで移動する。しかし、このフロアが相当に広いだけなのかもしれないが、中々たどり着けない。そうしている内に、警備ロボットや、自衛隊関連の人らしきが見えてきた。そのうちの一人が、こちらに語りかけてきた。どうやら、

 隊員「おい大丈夫かそこの兄ちゃん!」

 銀時「ああ、大丈夫だ。何とか生きてる。…正直、なんで生きてるかほんと不思議な気分だ。」

 隊員「どうやら、あの現場に遭遇しちまったのってあんただったのか!そりゃあ大変だったろう。よく無事だったな。それよりも早く逃げろ。ここは40階だ。早く逃げねぇと大変なことになる。」

どうやら、ここは40階らしい。それでも、この日本時空省としてはまだ低い階層、走れば何とか逃げられそうだ。