妖怪退治 佳境 2

 アレン「あぁこれはちょっと駄目そうですね。…エドのことは仕方ないので話を先に進めてしまいましょう。それで、その泥田坊とはどんな妖怪なのですか?」

 頼光「元々は、田んぼに住んでいる妖怪なのだけれど、田んぼを荒されて怒り狂っているのでしょうね。どうやら、あの道化師が一枚絡んでいると見ていいのでしょうけど…一体何者なのでしょうね?」

どうやら、21世紀に戻ってからの一部始終は、カルデアのモニターでチェックしていたようである。しかし、山本たちが橋を渡り始めたところ、突如モニターがジャックされたようで、システムが復旧した頃にはこのような状況が映し出されていたのだ。

 宇和島「うーん、恐らく敵の大将なのかもしれないね。…ああいう手合いが意外と一番やばいような気がするんだよねぇ。」

彼女がモニター前で突っ伏しながらそうつぶやくと、誰かがそれ対して返答する声が聞こえた。落ち着いたやや低めの声の持ち主は、いつもの黒のジャケットを着て、冷静な面持ちでこのモニター室に入ってくる。スコール・レオンハートそのひとだ。

 スコール「ああ、あの道化師はかなりの奴だ。相当な実力を持っていないと、簡単にはいかんだろうな。」

 アル「あ、スコールさん、こんばんは。どうも、あの道化師さんのことを知ってるみたいだけど、一体何者なの?」

一同、スコールの方に目を向ける。彼がこうしてここまでやってくるということは、相当な輩であることは間違いないであろうということで、皆緊張の面持ちで彼の方を見る。

 スコール「【みんな滅茶苦茶怖い顔でこっちみてるなぁ。…ま、この中でやつのこと知ってるの俺ぐらいしかいないか。】あいつはケフカ・パラッツォ。俺もやつと戦ったことがあるが、かなりの手練れ魔導士だ。舐めてかかると、奴に振り回される。で、一体あの次官さんはいっつもひどい目に合っているな。どうやら、妖怪の類に襲われているみたいだが…」

山本達は、三人で多勢と戦っている状況になっていた。これではかなり厳しい戦いになっているということは、スコールはすぐに分かった。