妖怪退治 佳境 3

 ダヴィンちゃん「う~ん、こりゃどうしたことか。だれか、救援に向かってくれる人がいないと追い込まれてしまうんじゃないかな?これじゃ多勢に無勢にもほどがある。」

 スコール「ええ、いくらなんでも手合いが多すぎる。…ただ、もしかすれば、あの次官さんならやってくれるかもしれない。でも、このままではやはり危うい。救援を送らないと厳しいな。」

危機的状況の中で奮戦している山本次官を何とか救い上げたいが、果たしてそれに賛同してくれるサーヴァント、もしくは時空省でそのようなものがいないか。決断は迫られていた。

そのような中で、山本は、ランサーとビリーと共に奮戦していた。その様子を眺めているケフカは、状況が拮抗しているという事実に少々飽き飽きしてきたようである。

 ケフカ「う~ん、ツマラン。な~んで三人しかいないのに苦戦しているのかね。もうちょっとなんとかしてたもんせなホント、あ~録画してた西郷どんおもしろいな。」

等とついには完全に飽きてしまったようである。

 ビリー「いや、あの道化師本当にやる気あるのかな。スマホで録画してた番組見始めたけど。」

 ランサー「ったく、こちとら忙しいってのに。あの野郎くつろいでやがる。…てか兄ちゃんあんたも腕衰えてないようで何より。」

 山本「ええ、兄貴も相変わらず。…サーヴァントって衰えるのかどうか知りませんけど。」

時空省や、カルデアのモニターでは、彼らの声は聞こえていないようだが、実のところ最初の頃に比べればだいぶ落ち着いてきたようではある。山本は、剣術で近接戦闘をこなしつつ、遠くの敵へは魔法【この世界では魔術といった方が正しいのだろう】で対応していた。

 山本【ありがたいことに、デス系の魔術が効いたのは良かった。おかげでだいぶ楽させてもらったよ。】