妖怪退治 佳境 13

 ?「そうであろうな。私は人でもない…が、しかし妖怪でもない。今は、我がマスターの【サーヴァント】。もうそれだけでいい。それ以上、答える必要はない。お前たちはここで消えてもらおう。この松明丸の業火に焼かれて死ぬがいい。」

彼らの前では名前を秘匿するサーヴァント。真名【ダース・モール】。ある実験の下で召喚された、【召喚されることがまずあり得ない】サーヴァントの一人だ。では、何故あの伯爵を名乗る人物ともどもこの世界に召喚出来るのか。これはこの物語における謎の一つだ。

そんな彼らが戦う様子を、山本たちの敵側であるマダラと謎の女科学者【ゼーナ】を名乗る人物も、その戦いの様子を見つめるのであった。

 マダラ「ほう。お前もあのカルデアとかいう組織が利用している通信装置を使っているとは。どこでそれを貰った?」

 ゼーナ「いや、これは技術をこっそりくすねてきたものよ。あと、私が使っているものの方が数段高性能よ。所詮、2016年の技術をそのままマネするだけじゃ、意味がないのよ。遠距離からでもサーヴァントに指示出来るように改良しているのもその一つ。相手にバレないように、こちらは一方的に敵側の動きを見ながらやりたい放題できるわけ。」

 マダラ「成程、やり方がなかなか汚いな。で、だ。しかし、何故まず初めにこの冬木という場所で、サーヴァントシステムを利用し、連中を召喚したのか、詳しく聞いていなかったな。」

 

マダラは、モニター越しに、相手をじわじわ追い詰めている様子を見つめながら、彼女に聞いておきたいことを投げかける。彼女はそれに対し、以外にもあっさり答えてくれた。

 ゼーナ「私の息子、■■■■を復活させるための実験よ。」