英雄集結3

 郭嘉「成程、と私は感心したものだよ。が、しかし、まだ私からしたら甘いとしか言いようがないね。どうやら、この街には相当な魔力が流れているということをあの店でよく理解できたよ。……君たちには何のことか理解でき無いかもしれないけどね。」

 

かまいたちは、今までの苦労がすべて水泡に帰したことに愕然としていた。どうやら、突如現れた謎の青年にすべて見破られたことに愕然とするしかなかった。

 かまいたち「ちっ!何なんだお前?いきなり現れてべらべらと!おかげさんでこっちの計画すべてパーだ!しかも、折角離れ離れにさせて混乱を狙ったのにあの犬の半妖まで連れてくるとは。おい…ちょっと待て?なんで犬の小僧が何事もなくここにいやがる?蛟は?蛟の野郎はどうした?」

 郭嘉「ん?ああ、彼ならあっという間に倒してしまったよ?今からそのことについて説明しようか?」

 

事情はこうだ。まず、郭嘉は偽の商店街に気づき、この街を形成する幻術を解くには何かしらの祭器があるということに気づいた。

 冴羽「で、そいつを破壊すればいいってことだな。」

 郭嘉「その通り。昔…と言っても私の生きていた時代のちょっと昔っていうところだけど、とある新興宗教団体が祭器を使って色々と幻術を使って信者の士気を上げたり、彼らを狙う敵に、幻の兵士を見せたりしていたらしいということを思い出したのさ。恐らく、これから現れる敵も同じ方法を用いているだろうってね。…と、どうやら、そこが怪しいね。では、早速私が一つ目を破壊しよう。この打球棍でね…。」