英雄集結27

これは一体どうしたことなのだろうか?同じ速度で移動する二つの生命体反応は何を指示しているのか、現時点ではまだわからないというのが本音だ。

 元就「う~ん。これは一体何なのだろうね?」

 宇和島「いや~わかりませんね~。誰かが何か空を飛ぶ乗り物に乗っているということなら一応理解できるのですが、それだと金属反応とかが出てこないとおかしな話ですし…。」

 元就「そうか。また詳しい事が分かったら教えて欲しい。…なんだかものすごく嫌~な予感がするんだ。まぁ、年のせいで勘繰り深くなってるだけだと思うんだけど。」

 宇和島「わかりました。こちらでもう少し詳しいことが…ん?どうしたの牛深君?…え?…ま、まさかそれほんとじゃないよね?そんな話なら早く彼らに迎撃態勢を…」

 

宇和島の口から迎撃態勢という、どこからどう考えても物騒なセリフが出てきた。この時点で、元就の勘はほぼほぼ的中してきてしまった。

 一方で、さっさとこの場から移動し、山本次官を救出しに行こうとする元就以外のメンバーは、事の大きさに気づかぬままである。

 以蔵「んじゃ、わしらサーヴァントも準備が出来たとこで、移動を始めようかマスター。」

 藤丸「うん。そうしよう。特に何事もなく無事に済んだらいいけど。」  

 宗矩「ご安心召されよ、何事があったならば、わが活人剣で道を切り開くまで。それに、霊体化したヘラクレス殿もいる故、よほどのことがない限りは問題ないと。先ほどの騒ぎも、魔術協会がうまいこと処理するであろう。」