英雄集結30

 郭嘉「ああ、あれから多くのことがあってね。御覧の通り、仲間が増えたのさ。」

郭嘉は今まで起こったことを司馬一族に説明した。それを聞いた司馬懿は、これからどうしたものかと郭嘉とともに考え始める。そして、話し合いの結果ひとまずの結論を出すことになる。

 司馬懿「ふむ…まず始めは、鬼太郎に妖怪退治を頼むとしてだ、残りは全員次官殿の救出に向かってほしい。戦力をへたに分散させるより、ここは集中して適材適所という形で行くということでよろしいですか?」

 郭嘉「そうだね。おそらく、敵はこちらの動きを読んでいるはずだ。なら、こちらも慎重に行く必要がある。」

 

その姿を、どのような形で見ているか、いずこから見ているかわからないが、確かに、彼らの動向を【うちはマダラ】はしっかりと見ていた。

 

 マダラ「ふ…よくこちらの考えを読んでいるな。これは、一筋ば話ではいかんだろうな。…さて、これではあの妖怪を時間稼ぎに使うという目論見は消し飛んだか。」

 

どこからかはわからないが、彼らの様子をどこかでマダラは観察していた。彼は、冬木市のどこかの建物の中の一室を改造し、山本たちを観察するためだけの基地を設立していた。大空洞以外に設けた第二基地である。マダラは、ゼーナ女史に依頼し、彼らの様子を常時監視しているのだ。映像は、基地の中にある複数のモニターに設置してある。

  

 さて、そんな彼だが、郭嘉のグループの半分は、怪物退治に向かうという予測をしていた。が、実際は、自分の考えを読み取り、相手のほうがはるかにこちらのことを考えていたということに驚いていた。

 

 マダラ「ほう、流石は天才軍師と呼ばれただけはある。こちらの考えはある程度はお見通しか。」