英雄集結35

鬼太郎たちは、そうして彼らのもとへ降りようとした。…まさにその時であった。その目下元就たちが初めに気づくことになる。突如、大地が揺れだし、海の中からまたしてもあの怪物が現れたのだ。…しかも、さらに巨大化して。

 

 元就「ええ、またあの怪物が目を覚ましたというのかい?…まったく、勘弁してほしいものだ。」

元就たちやサーヴァントたちは、再び復活した怪物を目の当たりにして、只々絶望するだけであった。

 以蔵「な!あの泥人形また目を覚ましたがか?!」

 土方「こいつは驚いた。まだ死んでいなかったのか。」

 王ドラ「どうやら悲しいことにそうらしいですね。…ああ、もうどうしたらいいのでしょうね…」

 

そして、さらに悲しいことに、さらに巨大化してしまった泥田坊は、見るからにこちらに敵意を持って迫ってきたのだ。

 ハヤテ「ああ、これは終わりましたね。せめて死ぬ前にお嬢様にお会いしたかったなぁ。」

 藤丸「いや、まだそんなことをいうのは早いと思いますよ!ほら、まだこうしてぴんぴんしてますし。」

 

と、必死に話す彼の声も相当震えている。今まで結構な視線をくぐってきたと思っていた彼だが、久方ぶりに絶望感を感じたのだ。かつて彼は、メソポタミアの神であるティアマトと対峙したことがあるのだが、そこまではなくとも、少なくともその時以来の脅威を感じていた。