英雄集結41

驚いたことに、相手がモンスターであるにも関わらず、動じずに冷静に相手を的確に分析し、簡単に撃破してしまったのだ。

 フレイザード【…話には聞いてはいたが、かの勇者以外にもこれほどの猛者とは。…ならよかろう。こちらももう少し強いやつを用意してやらねばなるまい。】

 

相手の力量をしかと確かめたフレイザード。なら、こちらも次の手を考えねばならない。そう決めた彼は、次のモンスターを用意する。

 フレイザード「ま、流石にこの俺も相手を見くびってしまったようだ。ま、実力を見るにはちょうど良かったといっておこう。」

 犬夜叉「へっ、俺達もなめられたもんじゃねえか。な、冴羽。」

 冴羽「そうだな。これで、敵さんも少しは本気になってくれるんじゃねか。今のうちに、敵の戦力、そいじまおうぜ。」

 

その言葉に、ならこちらも多少本気を出してやろうと、フレイザードもこちらも奥の手の一つを出すことに決めた。

 

 フレイザード「ならこちらも本気を出してやろうではないか。…キングヒドラ!相手をしてやれ!!」

そうして現れたのは、頭が複数に分かれたドラゴンであった。モンスター、キングヒドラである。

 かごめ「な…なんか強そうね…。」

 犬夜叉「ああ。でもよ、あんな奴、何回も戦ってきたじゃねぇか。竜骨星に比べりゃ、流石にたいしたことはないだろ。」

竜骨星とは、犬夜叉が元の時代で対決した巨大な竜である。その時の戦いで、犬夜叉はある必殺技を会得するのだが、その話はまた後程。そんな犬夜叉にとっては、ドラゴンの姿をしたモンスターであれども、まったく問題はないといった所だ。