英雄集結44

 フレイザード「おいおいおい!長話が過ぎるぜ!そんなことしてると、こいつに焼かれて死んじまうぜ。」

フレイザードの言う通り、先ほどの戦いで少々相手に対して高を括りすぎたようだ。幸い、犬夜叉は普段身に着けている【火鼠の衣】のおかげで、とらは少々焦げてしまったようだが、何事もなく振舞っているようである。

 犬夜叉「どーやらそうみてぇだな。流石に無駄口過ぎちまったか。」

 とら「あーそうらしいな。流石にありゃ強いな。こっちもさすがに本気を出さなねぇと駄目ってことでいいんだな?」

 

二人の目は、目の前にいるドラゴンに照準が合う。それは、すなわち向こうもこちらに対して敵対のまなざしを向けているということだ。

 

 フレイザード「そうだ!異界の者たちよ。確か、そちらは妖怪と妖とか言ったりするらしいな。お前たちを倒せば、我がモンスター軍団を統べる大魔王様もお喜びになられるだろう。さあ、キングヒドラよ!まずはあの二人から血祭りにあげてやれ!」

 

戦闘が再開された。一見すると、二対一だが、実際は敵との実力はこれでようやく五分五分だ。果たして、この二人の戦いの決着はどうなるのか。…その前に、鬼太郎たちに再び焦点を当てよう。鬼太郎と一反木綿は、泥田坊との交戦を続けていた。相手は相当な巨躯である。腕を振るだけで相当な風圧がかかり、唸り声で、空気が震え立つほどである。