英雄集結45
だが、それだけではない。彼らは、地道にではあるものの、ある地点へ誘導を開始していたのだ。
その様子をマシュたちは遠くからカルデアと25世紀の科学技術である【遠距離通信立体映像】で見守っていた。
元就「っと、あれから我々はモニター眺めてるだけになっちゃったね。」
イリヤ「いいんじゃないかしら。もうボロボロっていう三人組のこと考えたらねぇ。」
土方「ま、いいんじゃねぇか。あとは専門家に任せようぜ。で、あいつらどこ向かってんだろうなぁ。」
ダヴィンチ「うーん。多分だけど、彼らが誘導している先に大きな田んぼがあるんだよねぇ。もしかすると、そこへ向かってるんじゃないかな?」
マシュ「たんぼ…ですか?あの妖怪は、そこへ行ってお米を食べるのでしょうか?」
藤丸「…いや、たぶんまだその時期じゃないと思うよ。まだ苗の状態だと思うし、でも何で田んぼなんだろう?サツマイモ畑とか、スイカ畑とか、…究極わさび田でもいいのにね。」
彼らが言うのもそうであろう。なぜお米の田んぼでないといけないのか。それは、泥田坊という妖怪、誕生が中々に恐ろしいもので、田んぼを耕していた農夫の怨念であるのだ。