逃亡劇、そして復活 10

 首謀者は、なぜか【シス】と名乗る者たちをそのまま彼らの好きにさせてほしいと言わんばかりの言い方でマダラとゼーナにそう告げた。マダラは、比較的素直な態度で彼の言葉を受け入れた。

 マダラ「そうするとしか言いようがないか。なら、少なくとも奴らの戦力を少しでも削れるようにできるよう善処しよう。」 

 首謀者「そうしてもらえれば助かる。…あとは奴らがもうそろそろ一同に会するであろうから、苦戦は必須であるということは、ゆめ忘れぬようにしてほしい。…あぁ、戦いを繰り広げるのだ。その大いなる力が私の夢をかなえるのだ。…もう少しで、私本来の力の一部を行使できるようになる。その一歩がもうすぐだ。」

 

そう言い残し、首謀者はどこかへ消えていった。マダラは、この状況をどう転がすか、また、相手がどのような能力持ちなのかを確認するために再び目の前のモニターに目をやろうとしたとき、何が起こったのだろうか、なぜか首謀者が戻ってきたのだ。

 

 首謀者「すまんな。急用だ。」

 ゼーナ「どうかしたの?突然戻ってきて?」

 首謀者「どうやら、やられたようだ。新都にある基地が【■■■・■■■■】の連中に破壊されたようだ。」

首謀者は、二人が驚愕しかねないことを口にした。まさか、そのようなことがその者にできるとは全く考えていなかったからだ。