逃亡劇、そして復活 16

 マシュ「それは…ありがとうございます。我々もできることをしなくてはありませんね。」

 カルデアに出来ることといえば、サーヴァントを現界させること。が、サーヴァントを召喚するには条件があった。

 マシュ「後呼び出すことが出きるサーヴァントは…私も入れてあと二名ですね。あまり増やしすぎるとマスターに負担が増えてしまいますし…。誰か手の空いている方はいらっしゃらなかったでしょうか?」

 ダヴィンチ「それならもうこちらでセレクトは出来てるるよん。日本人ばっかりそっちに派遣してるから、今度はヨーロッパから強力な二人だ。ということで、時空省の人はじめましてという形になるので自己紹介を。

 

 ということで、選ばれた二人が自己紹介を始める。はじめは、男性のサーヴァントからだ。ポークパイハットを被った色白の青年。名を【巌窟王エドモン・ダンテス】別名モンテクリスト伯だ。

 

 巌窟王「いや、自己紹介とは慣れないものだ。が、共闘関係とならば己のことを隠すのは良くないだろう。俺こそが、エクストラクラス。基本クラスではない例外中のサーヴァント。復讐者【アヴェンジャー】である。」

 

 モンテクリスト伯アレクサンドル・デュマの小説に登場する主人公であり、世界でも屈指の知名度を誇る復讐者である。彼は、自分を罠に掛け【シャトー・ディフ】に閉じ込めた者たちに多くの復讐をした。何故小説の人物がサーヴァントとして存在しているのか。それには色々あるらしい。さて、次に紹介するのは、奇しくも出身が同じフランスという一人の少女だ。オルレアンの乙女と称される彼女こそ、かの有名なジャンヌ・ダルクである。