逃亡劇、そして復活 36
イリヤ「エクストラクラスのサーヴァントにさせるなんて…、今から十年後にはそんなことができる組織があるのね。…私のバーサーカーがカルデアに召喚されたら一体どうなってしまうのかしら…」
因みにだが、ヘラクレスはイリヤが召喚したようにバーサーカーとしてカルデアに常駐している。勿論、戦力として大助かりだ。ちなみに、イリヤが召喚したヘラクレスは、現在アインツベルン城を警戒中である。…さて、その状況を敵でもなく、味方でもない視点で眺める男がいた。
?「全く、時空省の要人が敵に捕まって行方不明になってるというのに。ま、これで俺の考えた通りに動き始めたのは良かったかな。…さて、俺の送り込んだスパイさんがそろそろ一旦帰ってくる頃合いじゃないかと思うんだけど…おっと、帰ってきたみたいだね?」
森の西側にある山からその光景を見つめる男に、先ほどまで山本と戦っていた足利義輝が【彼】のもとに戻ってきた。
義輝「うむ、たった今戻ってきた。久方振りに楽しいものだったぞ。それでだ朋よ、今度はどう動くかは考えてあるのか?」
?「そうだねぇ。そしたら俺は、何とかして山本次官を応援しようと思うから、将軍様はそのまま敵対するふりを続けてうまいこと彼に勝たせてやって。ああ、でもマダラにばれたら困るから。あ、でも手加減は禁止だけどね。」