逃亡劇、そして復活 44

 「って、そう簡単になると思ったかぁ?はい!おしまい!!」

 一体何が起こったのか、そのモンスター達は気づくことなく、全員死ぬことになるとは夢に思わなかっただろう。何せ、相手は丸腰の一人の人間。こちらはモンスター。どう考えても、こちらに分があるはずなのだ…。

 蛟「ってえぇ…マダラに聞いてた話とちがうじゃねぇかよぉ!!」

どうやら、敵兵を率いていたのは、先ほど郭嘉に捕まった蛟だったようである。

 蛟「ったく、あいつ想像以上にやべぇ奴じゃねぇかよ!どっちがモンスターか分かんねぇ!…ってか何があった?!どうやら死んじまったみてぇだがどうなったんだよ!」

 

混乱するのも無理もない。何だかわからないが、アーデンに襲い掛かろうとしたら、突然体が真っ黒になったと思いきや、そのまま動かなくなってしまい、死んでしまうのだ。

 アーデン「っと、流石にやり過ぎたかなぁ?このままシ骸したモンスター達にちょっくら暴れてもらおうかなーとか思ったりしたけど…ま、いいか。さて、今度こそこの場から立ち去ろうか。んじゃ、失礼しようかな。」

すると、彼は、黒い影のような姿に変わり、そのままどこかへ飛び去って行ったのだった。そして、蛟は次の指示を出そうとしたが、完全に忘れてしまい、しばらく呆然としたのち、そのまま錯乱しながら立ち去ろうとしていた。