逃亡劇、そして復活 45

 アーデン「さてさて、失礼するにしても、この森なんかおかしいんだよなぁ。…恐らく、何かおかしなところがあるはずだけど、みんな気づくかなぁ?」

さて、カルデアも時空省も、彼のことは一切気づかないようだ。しかし、彼のおかげで敵戦力は5分の1まで減っていることは事実である。

 

そのころ、アーデンが気づき始めていたことを、両組織も気づき始めていた。それは、互いにアインツベルンの森データを送りあい、分析をしていた時の話である。

 ダ・ヴィンチ「いやいや、なぜ今まで気づかなかったんだろうねぇ?」

 宇和島「ほんと、私もどうして気づかなかったのか不思議でしょうがないです。この森、【本来よりかなり広くなってる】じゃないですか!」

 

そう、この森。本来より面積が三倍ほど広くなっているということに気づいたのだ。

 ホームズ「成程、それで納得した。この森には、もともと敵がいなかったということか。どうやら、かなり強大な魔力反応が森の西側と東側から南北にわたっていることも分かった。つまり、何者かが時空を操る魔術を行使し、モンスターがいる空間をこの森にくっつけたという無茶苦茶なことをしたのか。…まったく、敵は化け物ぞろいなのか?これだけのことをしでかすとんでもないやつが敵にはいるということか。…もうなんといっていいのやら困惑するよ。」

 ダ・ヴィンチ「いや、ほんと私も何と言っていいやら返答に困る。只、君の答えが100%正解のようだということは両データから間違いない。」