逃亡劇、そして復活 54

 葉【しかし、つよかったなぁホムンクルスのみんな。いくら幽霊でもあれは強すぎるんじゃあ?だって、敵泣きながら逃げてたし。】 

彼の言う通り、ホムンクルスの強さは生半可なものではなく、敵は泣きながら退散していくほどだ。

 葉「とは言っても、彼らの力で何とかこの場をやり過ごせたし。結果的には良かったかな。」

 

そして、先ほどの仰向けになるシーンへと話がつながるわけである。葉は、そろそろ起き上がって山本次官の助けに行けばよいのではないかという頃合いだと感じ、阿弥陀丸と、今は霊体化したホムンクルスたちの力を借りて山本次官の救出に向かうのだった。

 

その山本次官はというと、強力なモンスター相手二人組に善戦していた。しかし、そのスタミナはどこから湧いてくるのか、まったく分からないというほど激しく動き回っているのにも関わらず依然として勢いが落ちない。が、やはり数で不利であるため相当な苦戦を強いられていた。

 フレイザード「ハッ、想像以上にやりやがるな人間!!…ていうかお前本当に人か?おれが生前っ…て言い方でいいのか知らねぇけどよ、その時戦った勇者以上じゃねぇか?」

 山本「お褒めの言葉どうも。…いや、確かに君ら二人はきっついか。」