強者相まみえる9

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そうして必死に脱出地点に向かっている彼らを逃がすために、殿を務めている忠勝ら三人組。しかし、そろそろジャンヌの宝具の効果も切れ始め、そろそろ自分たちも撤退したほうがいいのではなかという雰囲気が漂っていた。

 忠勝「むぅ、もう一人の救援が来る前に撤退すべきかもしれぬな。」

 ジャンヌ「流石に、このままでは私もつらいものがあります。何とかして自分たちもこの場から立ち去りたいのですが…」

 

そうはいかないのが現実というものである。相手が天下無双の将。正面から戦ってもどうなっても歯が立たないうえ、かといって戦闘放棄しようにも逃げる暇や好きがほとんどないのだ。

 

 巌窟王「正直、これ以上戦闘を長引かせるわけにはいかんのだが…ぐぁ!」

遂に、ジャンヌ宝具の効果が切れ始めたようである。呂布の攻撃が、巌窟王に命中、そのまま地面にたたき伏せられた。

 

 巌窟王「く、駄目か。正直打開しがたい状況になってきたな。」

 呂布「どうやらそのようだな。ということは、お前の命もここまでということだ!」

 

呂布の激しい猛攻が始まった。今までも十分に激しい打ち込みだった筈だと思い込んでいたが、どうやら、彼自身は一切本気を出していなかったようだ。つまりは、体力の温存という訳である。それでも、あの激しい攻めが出来るのは流石の飛将軍というしかほかない。