全ての始まり4

 王ドラ「そういうことで、今キッドがタイムパトロールの仕事でここを離れてます。」

 山本「そうか…。ん?ちょっと待ってあれ、君たち22世紀とは音信不通とか言っていなかった?」

 王ドラ「ええ、どうやら私の居場所を突き止めることができたらしいのですが、どうやらある事件がきっかけで分かったということらしいのです。まず、こちらを見ていただけませんか?」

 

王ドラが、中華風の服の袖から小型の立体映像出力機を出し、床に置くと空間にそれが映し出された。これは、恐らく22世紀のタイムパトロールの日本支部だろうと思われる場所が映し出されているのだが。

 うしお「おいおい、これって!」

 とら「あぁ、こいつは【えんらえんら】で間違いないな目玉の親父さんよ。」

 目玉の親父「ん~間違いないのぉ。あれはえんらえんらじゃな。」

どうやら、タイムパトロールの拠点となる場所で火災があったようなのだが、えんらえんらという妖怪が映っているのだ。更に映像が進んでいくと、他にも炎の妖怪が映し出されていた。

 目玉の親父「ほかにも鶴瓶火や姥ヶ火といった炎関連の妖怪が映っておるようじゃ…どういうことじゃ、こ奴らはこのようなことをする妖怪ではないはず。」

 とら「ん~確かにあんまり悪いことする連中じゃあないな。わしが知っている所でもそんな話は聞かんからな。…ん?おい、お前らあいつらの目を見てみろ!なんか変な模様みたいなのが浮かんでやがるぜ!」