全ての始まり10

その彼の言う器は、彼のすぐ真後ろにある不可解な形をした巨大な壺のようなものだ。なにやら、底のほうにうっすらなにやら光るものが入っているのが分かる。が、この【器】と呼ばれるものの大きさと比べてあまりにも少ない。

 マダラ「…あれだけやってそれだけしかたまらんのか銀河?その器は!!」

 ?「ふふ、私にもこれは想定していなかったな。まぁ、人数が多ければいいという訳だはないということが判明しただけでもいい。大事なのは、やはり豪傑や強者との戦いのほうがこの器には多くの力が溜まるとみてよいか。」

 

銀河、と呼ばれた青年【のように見える】は、指を鳴らす。と、器と呼ばれたそれはそのまま下のほうへと何かに収納された。

 

 マダラ「気が遠くなる話だ。なるほど、このことを説明するとなると誰も聞かんだろうな。それなら、世界征服とかなんとか言ったほうがあいつらは御しやすいだろう。」

 銀河「そうだ、先の大戦でもそのやり方で悪人を集めた。…大きな戦いを起こすためにな。善人同士では争いは生まれない。正義と正義がぶつかると戦いが始まるがそれでもまだ足りない。善を多い潰すほどの変革を起こしてやっと先の大戦になった。…が、それでも足りず、あの時は諦めざるを得なかった。何千万という力だけでは足りなかったのだ。それでも足りなかったのだ。」