全ての始まり14

 マダラ「それならば、もう準備は整ってある。すぐにでも先手を打つとしよう。…ん?誰かきたか。」

 銀河「ああ、私の直属の斥候だ。…入って構わないよ。何か連絡しないといけないことがあるのだろうからね。」

 

この異空間に、また別の者が入ってきた。どうやら、異世界の魔物のようである。その名は【ユコバック】という松明のようなものを持った悪魔だ。

 ユコバック「会談中失礼いたします。伝令!ドラキュラ伯爵が転送した二人が偽のカルデアにもう間もなく到着するとのことです。」

 銀河「そうか。下がって構わないよ。ほかの伝令にも引き続き他の情報を収集頼むと伝えてくれ。」

 ユコバック「はっ!それでは失礼いたします。」

 

ユコバックは、そのまま後ろに下がると何処へと消え去っていった。報告を聞いた銀河は、すぐさまマダラに伝令を出す。

 銀河「では、マダラよ。予定通りかの円卓の騎士二人に幻術をかけてもらいたい。そこからがすべての始まりだ。任せても構わないね。」

 マダラ「案ずるな。…と言いたいところだが、かの皇帝が不穏でな。サーヴァントとはいえ心配だ。主を裏切るかもしれん。」

 銀河「ああ、案ずるな。お前に言ってはいなかったが、【あいつはもう初めから裏切っている上に、サーヴァントに偽装している。】」